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2010.05.31

ボッロミーニのバロック建築をはじめてじっくりみた!

1585_2          サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会

1586_2    フォンターネ教会前の四つ角の噴水

1587_2    サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会

1588_2          サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会

万能の芸術家、ベルニーニ(1598~1680)の強力なライバルだったのがボッロミーニ(1599~1667)。これまでこのバロック建築家とは縁がなく、知らないに等しい。で、今回はボッロミーニが設計した教会をみてまわることにした。

1月ローマに滞在したとき、バルベリーニ宮殿から歩いて10分くらいのところにあるサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会(1638)は重点鑑賞のひとつにしていた。ガイド本に載っている外観のうねる壁面にすごく惹かれたのである。教会前の四つ角の噴水に遭遇するやいなや、4年前もここを通り横になっている4人の彫像をしっかりみたことを思い出した。‘なんだ、ここだったのか!’と隣の方と顔を見合わせた。

だが、教会についてはボッロミーニのボの字も頭にないから、噴水同様、壁がえらく黒ずんでいる教会だな!という印象がかすかに残っているだけ。これが本に載っているフォンターネ教会だった!でも、ボッロミーニが建てた有名なバロック建築にしては小さな教会だな!というのは率直な感想。今回も四つ角の同じ場所から眺めたが、やはりぐっとこない。壁面が曲がるフォルムは確かに興味深いのだが、教会自体が大きくなく外観がすごく汚れているので見栄えがしないのである。

この教会の見所は内部にあることが日本に帰ってみた収録ビデオの映像でわかった。カラヴァッジョやベルニーニは出かける前にいくつかのビデオをみて見所ポイントをシミュレーションしたのに、ボッロミーニの楕円形ドームまで気がまわらなかった。惜しいことをしたが、またローマへ来るインセンティブになると思えばいい。

ナヴォーナ広場の‘四大河の噴水’(1651、ベルニーニ作)と向き合うように建っているサンタニェーゼ教会(1655)をはじめて写真におさめた。この広場は何度も来ているのにこの教会がボッロミーニが設計したものだということを長らく知らなかったし、じっくり見たこともない。今回も中に入らず、外観をみるだけ。

マダマ宮の裏にあるサピエンツァ教会(1650)は中に入れなかった。中庭を囲む回廊が左右にあり、その壁面はフォンターネ教会のように緩やかに波打っている。ドームとその上の塔にもやわらかい曲線美がみられるので、内部の装飾もよさそうな感じがする。いつかみてみたい。

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コメント

いづつや様、こんにちは。

先日はコメントを頂き、ありがとうございました。
いづつや様のイタリア、そして美術に溢れたブログを拝見して感激しております。

ボッロミーニの建築はすごいです。
押し殺したパワーを感じます。
サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会は、ローマで一番好きな教会なので、記事を拝見して嬉しくなりました。
サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会は、広場を包みこむような佇まいですね。残念ながらまだ内部は未見ですが、私もこれをローマ再訪のインセンティブしたいものです。

投稿: Ayumi | 2010.06.05 19:52

to Ayumiさん
コメントありがとうございます。
ファンターネ教会の内部を見逃したのが悔やまれ
ます。じつは1月ここの前に来たのですが、数日
前カメラが壊れ曲がる壁面を撮れなかったのです。
で、今回はそれをリカバリーしただけでもう満足
気分になってました。

日本に帰り、日曜美術館でバロックを特集した
ビデオをみていたら、このファンターネ教会の
ファンタジックで力強い楕円形の天井がでてくる
ではないですか。後の祭でした。次回のローマで
はいの一番に行こうと思います。

投稿: いづつや | 2010.06.06 00:50

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