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2010.04.12

朝鮮民画をみる楽しみ!

1451_2             申師任堂の‘草虫図’

1452_2           ‘山神図’

1454_2    文字絵‘悌、孝’

1453_2    文字絵‘義、禮’

民藝館の今回の朝鮮陶磁展では、民画が25点くらいやきものと一緒に展示してある。まとまった形で民画をみる機会は06年にあった‘朝鮮民画展’(拙ブログ06/10/10)以来なので、しっかり楽しんだ。

4年前展示された100点のなかにあったのか、それともそれ以前にみたのかは記憶が定かでないのだが、再会した‘草虫図’を釘づけになってみた。これともう一幅が対になって飾られている。この絵、どこかでみたことがあるぞ!? そう、若冲ファンならすぐピンとくる絵、‘動植綵絵・池辺群虫図’(09/8/19)。

左の下に描かれている蛙や上の蝉、そして右の蝶の形や向きがまったくよく似ている。隣の一幅にも同じ方向の下へ飛ぶ蝶がでてくるが、これも若冲の蝶と色は違うが形、向きがそっくり。これが描かれたのは朝鮮時代の16世紀だから、若冲はこの絵をみていることを以前から200%確信している。若冲が好きな人はこれだけでも民藝館へ出かける価値がある。是非ご自分の目で。

‘山神図’は不思議な形をした絵で、虎と人物の絡みはどうなっているの?という感じ。4年前、はじめてみたとき瞬間的に‘ちびまるこちゃんのおじいさんがいる!’と思った。虎よりこのおじいさんの顔が気になってしょうがない。ここにはとびっきりいい虎の絵‘虎とかささぎ’があるが、今回はでてなかった。

花鳥画では2階のメイン展示室にある大作‘蓮花牡丹鴛鴦’の全体の構成と鮮やかな色が印象深い。また、ほかの‘蓮花’ヴァージョン、‘遊魚’、‘水禽’、‘飛鶴’などにも足がとまる。

前回と同じように文字絵(4点)をじっくりみた。‘孝、悌’は初期の文字絵で文字を形づくる太い墨線のなかに文字が示す内容をあらわす中国の故事が描き込まれている。‘悌’は上に孔雀、真ん中に人物、下には筍がみえる。こういう文字絵を使い、親は子供たちに儒教思想における根本の徳目、孝、悌、忠、信、禮、義、廉、恥を教えたのである。

鳥や花などのモティーフが文字の外に出て、字画のひとつとなったタイプのものが次の‘禮、義’。‘禮’には亀、草花、鳥が使われ、‘義’ではてっぺんで二羽の鳥が交差し、文字を一部をつくっている。府中市美の‘国芳展’に猫の当字、‘ふぐ’が展示されていたが、国芳は朝鮮の文字絵に霊感を得たにちがいない。

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