金沢文庫で国宝肖像画を展示中!
4/5の日曜美術館のアートシーンにNOチェックだった‘金沢文庫の絵画展’(2/18~4/18)が紹介された。金沢文庫は昨年10月、仙台市博が所蔵する国宝‘支倉常長像’を展示してくれたのですごく好感度が高いのだが、今回のお目当ては金沢北条四代を描いた世にいわれる‘金沢四将像’(いずれも国宝)。
この肖像画が展示されるのは極めて少ないから、つい国宝の追っかけリストから漏れていた。それが、偶然アートシーンに登場してくれ、後期(3/24~4/18)のみ展示されるという。今年は金沢文庫が開館して80周年にあたり、これを記念しての特別公開なのである。18日まで展示されているので関心のある方はお見逃しなく!
金沢四将像は13世紀後半から14世紀半ばにかけて描かれた。法体で表されているのが金沢文庫を創設した北条実時(1224~76)と息子の北条顕時(1248~
1301)、そして見栄えのする衣装に身をつつみ威厳のある鎌倉武将の姿で描かれているのが顕時の子、金沢貞顕(12178~1333)と四代の金沢貞将(1302~33)。
貴族や僧侶、武将などの肖像画はこれまでいろいろみてきたが、国宝指定となるとやはり、ほかのものとはどこか違う。顔の表情、とりわけ目の描き方がすごく真に迫っている感じで、その存在感に圧倒される。長くみていたのは北条実時とひ孫の金沢貞将。二人の目とか雰囲気が驚くほど似ている。
もう一点目を惹く絵があった。チラシに使われている‘十二神将像のうち寅神’(重文)。顔や手から衣装まで緑づくし。黄金の装飾と緑の鮮やかな対比に目がくらくらする。‘こんなインパクトのある十二神将の絵をこれまでみたことあった?’と過去の画像ファイルを思い起こしてみたが、すぐにはでてこなかった。
これも後期の展示だから、このタイミングで出動したのはいいことだらけ。ミューズに感謝々!満ち足りた気持ちで館を後にした。
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コメント
いづつや様
初めまして。両見英世と申します。
今回お願いがありましてご連絡をさせていただきました。
私は現在、横浜市のBankART Schoolというスクールの中でシビックプライド講座というその土地に住む人々がどのようにしてその土地の愛着心や郷土愛のようなものを醸成していくかということを学んでおります。
その講座の中で実際に金沢八景エリアを対象としたプレゼンテーションを行うことになり、その資料中に本ページに掲載されている金沢貞将像と北条顕時像の図版をお借りできないかと思いご連絡をさせていただきました。
掲載する文脈ですが金沢区が横浜市唯一の国宝を所有しているという説明をするページに挿入したいと考えております。
お忙しい中恐れ入りますがご連絡を頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
投稿: 両見英世 | 2010.07.27 16:34
to 両見英世さん
はじめまして。拙ブログをお読みいただき有難う
ございます。
ご依頼の件ですが、図版なら直接金沢文庫にお願い
されたほうがよいのではないでしょうか。自分たち
がつくった図版ですから貸してくれると思います。
投稿: いづつや | 2010.07.27 19:07
いづつや様
ご連絡ありがとうございました。
ご案内いただいたとおりにさせていただきます。
突然のご連絡にも関わらず、ご返信頂きましてありがとうございました。
投稿: 両見英世 | 2010.07.28 01:16
to 両見英世さん
これからもよろしくおねがいします。
投稿: いづつや | 2010.07.28 19:02