ルノワールの‘可愛いイレーヌ’を追っかけて大阪へ!
ルノワール展のチラシ
国立国際美で4/17からはじまった‘ルノワール展’(6/27まで)に出品されている
‘可愛いイレーヌ’(チューリヒ、E.Gビューレー・コレクション)を追っかけて大阪へ行ってきた。
東京展(国立新美:1/5~4/5、拙ブログ2/21)をみたとき、‘可愛いイレーヌ’は大阪だけにやってくることを知り、即追っかけを決めたのだが、奈良博の‘大遣唐使展’
(4/3~6/30)との抱き合わせにするため日程を調整していた。
最初に行った奈良博で手に入れたチラシはぱっとみると、‘えっ、なにこのルノ。?’よくみると‘見ルノ、知ルノ、感じルノ。’ルノワールの頭のルノで言葉遊びしているのである。‘努力したので賞’(古いフレーズで恐縮)をあげたいが、隣の方とは‘なくてもよかったネ’で一致。‘ルノアール’を‘ルノ’に縮めるのは無理があるような気がするのだが。皆さん、どう思われます?
作品の数は東京展に出ていたものが8点なく、そのかわり大阪だけの作品が4点。差し引き東京より4点少ない81点。でも、海外からやってきたものは引き続き展示され、‘可愛いイレーヌ’というビッグなプラスαがあるからトータルではこちらのほうがいい。
1880年に描かれたイレーヌ嬢は当時8歳。ユダヤ人銀行家の娘である。画集でみても惹かれるが、本物はもっといい。しばらく見続けたのが栗毛色の髪。1本々濃いところとうすいところがしっかり描き分けられ、後ろを青いリボンでまとめている。白い顔のやわらかい描写がなんともいい。横顔にくらべると白と青のスカートの上にのせた手はぼかし気味。大満足!この絵1点のために大阪まで足をのばした甲斐があった。
思いの丈が叶えられたのであとの作品は気楽にみた。ルノワールの風景画はそれほど惹かれないが、‘シャトゥーのセーヌ河’(1881年、ボストン美)は別。それにしても
1879年から1881年頃に描かれた作品は人物画でも風景画でも色が輝き、心を揺すぶる。
女性画はお気に入りの‘団扇を持つ若い女’、‘ブージヴァルのダンス’などを再度目に焼きつけ、気分が最高にハイのまま館をあとにした。
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