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2010.04.26

ポーラ美の杉山寧コレクションに大感激!

1490      ‘水’

1492      ‘奏’

1493      ‘翕’

箱根にあるポーラ美では現在、所蔵の‘日本画展Ⅰ期’(3/13~6/8)が行われている。チラシに使われている杉山寧(1909~1993)の‘水’は追っかけリストに入っている絵なので、この1点のため6/8までにはクルマを走らせることを決めていた。それが、急に岡崎市美へ行くことになったので、帰路ポーラ美へも寄ることにした。

この美術館へ来るのは2度目。御殿場ICからは20分くらいで着いた。前回、駐車料金を500円とられ、1800円もの高い入館料を払ったので、二度と来るのは止めようと思っていたが、今回はどうしても‘水’がみたかったので例外扱い。

ここが所蔵する印象派の作品は大阪で開催中の‘ルノワール展’に‘レースの帽子の少女’などが出品されているように、印象派展ではよくみかける。でも、日本画についてはほとんどみたことがない。こうした日本画の展覧会は開館以来はじめてのことらしい。これにあわせて、Ⅰ期60点、Ⅱ期59点のなかから50点を収録した図録が作成されている。

当初は作品の情報がなかったから、Ⅱ期(6/11~9/5)はパスだったが、図録に載っている杉山寧の絵をみたら、計画を変更せざるをえなくなった。この画家の絵をここが
43点ももっていることはまったく知らなかった。Ⅰ期に21点、Ⅱ期に22点でてくる。

杉山寧のほかでは12人の作家の作品が並んでいる。前期だけでいうと、横山大観
(2点)、小林古径(1点)、安田靫彦(2点)、前田青邨(3点)、高山辰男(4点)、山本丘人(2点)、徳岡神泉(4点)、福田平八郎(3点)、東山魁夷(3点)、加倉井和夫
(1点)、横山操(3点)、平山郁夫(10点)

明治以降に活躍した日本画家で現在、その回顧展との遭遇を最も希望しているのは杉山寧と横山操。早くみたいのだが、なかなか実現しない。だが、杉山寧についてはその願いはこの展覧会で叶えられそう。これまで体験した寧の絵は‘気’(拙ブログ07/8/2)や裸婦を描いた‘晶’(08/1/12)など20点くらいしかないが、これで杉山ワールドへかなり近づけた。

長年待ったエジプトシリーズの一枚‘水’は心に響く。背景に流れるナイル川の深い青色に水甕を頭に乗せた黒衣の女性が浮かび上がっている。ザラザラした感じのマチエールが杉山の特徴。深くて密度の濃い色調と強い造形性にとても惹きつけられる。

モティーフを寧は正面向きで描く。そのため見た瞬間絵が強いインパクトをもって迫ってくる。5匹の鯉を描いた‘奏’では2匹は手前と反対方向に泳いでおり、それを俯瞰の視点でとらえている。しかも鯉の量感描写が見事なので、目の前で泳いでいるのではないかと錯覚する。

3羽の白鳥がこちらに向かって飛んでくる‘翕’の前では思わずのけぞった。水面に飛び散る水しぶきがじつにリアル。図録をみるとⅡ期に登場する作品もいいのが沢山ある。すごく楽しみ。

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コメント

いづつやさんおはようございます。杉山の絵をみるためにポーラ寄られたとはさすがですね、そういえば杉山の回顧展ってありませんよね。僕もまとめて観たいので気候がよくなったら足を運ぶつもりです。しかしポーラは日本画にもいいものたくさん持っているんですね!さて今日からルーシーリーも始まりますし、観たい展覧会目白押しですね!いづつやさんはローマ行かれるようでお気をつけていらしてください!

投稿: oki | 2010.04.28 07:27

to okiさん
杉山寧の絵は‘水’ほか数点あるのだろう
と思ってましたら、なんと43点も所蔵して
ました!後期も楽しみです。

ローマが呼んでますので、また行ってきます。

投稿: いづつや | 2010.04.29 00:50

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