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2010.04.08

名画がずらっと揃った五島美の‘絵画の美展’!

1436_2   本阿弥光悦&俵屋宗達の‘鹿下絵和歌巻断簡’

1438_2   尾形乾山の‘四季花鳥図屏風’

1437_2         牧谿の‘叭々鳥図’

1435_2   横山大観の‘水温む’

今年開館50周年を迎える五島美では4月からこれを記念する館蔵名品展がはじまった。第一弾は‘絵画の美’(4/3~5/9)、絵巻断簡、歌仙絵、水墨画、琳派絵画、近代日本画、中国絵画を40点ばかり展示している。ここの図録をずいぶん前に購入し時々眺めているのだが、今回これに載っている絵はほとんどでてきた。

美術館が開館○○周年記念展を開催するときは普段はなかなかでてこない名品に会える絶好のチャンス。だから、何はさておいても出かけることにしている。五島美は絵画、書、やきものと質の高いものを沢山所蔵していることで有名。その名品が今年はこれからドドッと公開されることになっているから、4,5ヶ月ここ通へば日本や中国の美術の真髄に相当目が慣れることは請け合い。

国宝の‘源氏物語絵巻’と‘紫式部日記絵巻’は例年だと春と秋に分けて展示されるが、今年は贅沢なことにGW一緒に公開される。‘源氏物語’(4/29~5/3)、‘紫式部日記’(4/29~5/9)。 4/29~5/3は館自慢のお宝が全部みられるから、これまでこの美術館に縁がなかった人にとってはまことに効率のいい鑑賞となる。しかも料金は700円と格安。大勢の人が押し寄せ混雑はするだろうが、こんな機会は滅多にないからがんばってみる価値はあると思う。

見所はいくつもあるが、琳派は目玉のひとつ。光悦と宗達のコラボ作品は‘鹿下絵和歌巻断簡’、‘色紙帖’の2点が目を惹く。光琳は定番の大きな絵‘業平東下り図’と‘紅葉流水図’。そして、特筆ものは展示が極めて少ない尾形乾山の絵、‘四季花鳥図屏風’(展示は4/3~28)と‘雪松図’。花鳥図は15年ぶりの対面だが、雪松図をやっとみれた。2点とも乾山が80歳のころ江戸で描いたもの。見てのお楽しみ!

中国絵画でお気に入りは牧谿の‘叭々鳥’。スピード感のある叭々鳥の形と左からカーブする草がぴったり合っているのにはほとほと感心する。もう一点、徽宗皇帝の‘鴨図’もあるから中国の絵にも最接近できる。

今回足を運んだのは一にも二にも大観の‘水温む(みずぬるむ)’をみるため。この絵は04年の‘横山大観展’(京近美)のとき、展示替えでみれなかった。早いリカバリーを願ってきたものの縁のなさが続き、2年前の回顧展(国立新美)にも姿をあらわしてくれなかった。やっと会えた!嬉しくてたまらない。

図版で惹かれるように、本物はやはりすばらしい水墨画だった。左で岩山に隠れながら下に勢いよく落ちていく滝のまわりの墨色がとくに濃く、ここに視線が集まるように構成している。そして、幅の広い川ではこれも濃い墨で描かれた岩の松が向かい合う。川の真ん中をよくみると一匹の魚がとびはねている。本当にいい絵をみた。

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コメント

大観の水温む、本当にすばらしいですね。大観の宇宙的規模にいつも圧倒されます、
他と比べられない器の人、別格ですね。
うらやましいです。この絵に出合えるなんて。

投稿: remon | 2010.04.14 15:49

to remonさん
長らく待った大観の‘水温む’がみれまして、
とても満ち足りた気分になっています。

どの美術館も上位ランクの傑作はあまり展示し
てくれませんから、今回はいいめぐりあわせで
した。remonさんも早くみられるといいですね。

投稿: いづつや | 2010.04.14 22:55

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