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2010.04.23

遣唐使が持ち帰ったお宝がここにもあそこにも!

1483_2    ‘諸尊仏龕’

1481_3         ‘菩薩半跏像’

1480_2    ‘三彩有蓋短頸壺’

1482_2                  ‘禽獣葡萄鏡’

630年にはじまった遣唐使により、日本へ大陸の文物、仏教の情報が入ってきて、それをもとに日本国の政治、宗教システムが出来上がったことは歴史の教科書で学んだから、遣唐使のことは一応頭のなかにインプットされている。

書物の文字情報で得た知識が実物の‘もの’や‘こと’で肉付けされるこういう歴史レヴュー型の展覧会は知識の立体化が図れる貴重な体験。ここで手に入れた図録はほかの関連本などとくっつけて一気に読み込み情報のリファイン化を行っている。

今回は大遣唐使展だから、大勢の人々が命を賭して日本にもたらした一級の文物がここにもあそこにもある。国宝‘諸尊仏龕’(しょそんぶつがん、金剛峯寺)は空海が持ち帰った携帯用の小仏龕。7年前京博であった‘空海と高野山展’にも出品されていた。狭い空間に多くの尊像がこまかく彫られている。制作時期は7世紀後半から8世紀のはじめ。

初公開されるフィラデルフィア美蔵の金銅仏‘菩薩半跏像’は眉間にしわを寄せるぽっちゃり菩薩の表情とちょっと艶かしい半跏のポーズにグッと惹きこまれる。フィラデルフィア美はまだ訪問してないが、西洋絵画だけでなく東洋美術のコレクションもこの1点をみただけで相当質が高いことがうかがえる。早くなんとかしたい。

‘吉備大臣入唐絵巻’とともに大きな収穫だったのは三彩。唐三彩が東博、出光美から2点づつ4点、これをまねてつくられたな奈良三彩が2点。倉敷考古館が所蔵する奈良三彩の壺(重文)は追っかけていたものだから、嬉しくてたまらない。壺の形といい美しい緑の発色といい、本当にすばらしい。息を呑んでみていた。

初見の国宝‘禽獣葡萄鏡’(唐時代・7~8世紀、愛媛 大山祗神社)も施された文様が目を楽しませてくれる。鏡背には獅子、鳳凰、孔雀、鴛鴦、葡萄が円にそってリズミカルに配置されている。隣の‘海獣葡萄鏡’(千葉 香取神宮)も国宝。これはラッキー!

ほかにも‘聖観音菩薩立像’(薬師寺、拙ブログ08/5/27)、‘天寿国繡帳’(中宮寺、展示は4/25まで)や‘興福寺鎮檀具’(東博)など見慣れた国宝がずらっとあるから、テンションは上がったまま。満足度200%の展覧会だった。

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