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2010.04.11

日本民藝館の‘朝鮮陶磁展’は図録付き!

1447_3    ‘染付秋草文面取壺’

1448_2    ‘白磁壺’

1449_2    ‘大井戸茶碗 銘山伏’

1450_3    ‘刷毛目鉄絵草花文俵壺’

日本民藝館の‘朝鮮陶磁展’(4/1~6/27)を楽しんだ。今年は柳宗悦(1889~
1961)が亡くなって50年にあたる。で、柳が民藝運動を進めるきっかけとなった李朝の陶磁270点を館の展示室を全部使って一挙公開。これはたまらない。しかも嬉しいことにこれらを収録した図録が作成されていた!

これまで有名な‘染付秋草文面取壺’や白磁の大壺などを沢山ここでみたのだが、図録がないためその感動を体のなかにとじこめられずにいた。だが、これからは朝鮮陶磁の魅力が手元の図録でより身近に感じられるようになる。

柳が集めた朝鮮陶磁器(約600点)の大半は李朝時代17世紀末から19世紀後半のもの。日本では質、量ともに一番のコレクションである。朝鮮茶碗、白磁、染付、鉄砂、辰砂、文房具などをじっくりみてまわった。やきもののほかに民画も飾られているが、これは明日取り上げる。

形でわけもなく魅了されるのが面取壺や鉢。民藝館の顔になっているのが‘染付秋草文面取壺’。高さ12.8cmの小さな壺だが、その端正な形と素朴な草文が心に響く。また、‘白磁鉢’や‘染付草花文瓶’にも足がとまる。

白磁の大きな壺にもぐっと惹きこまれる。ここには高さ54cmの堂々とした壺が2点ある。これはチラシに使われているもの。形はよく似ているがじっとみていると違いがわかる(別々に展示)。ともにすばらしいものだが、‘どちらか一つ差し上げます’といわれたら、こちらを指差したい。これは好みの分かれるところ。見てのお楽しみ!

茶人たちが好む大井戸茶碗はもとは李朝初期の雑器。ここにある‘銘山伏’は鎌倉の骨董商が‘柳が大井戸茶碗を所持してないのは忍びない’といって、半値で提供してくれたもの。昔から美を愛でる人にはまわりの人が支援してくれることになっているようだ。こういう話を耳にするたびに帆は高く上げておくものだなと思う。

面取り壺同様、大好きなのが俵壺。2点あった。みての通り、俵の形に似ている。水や酒、醤油を入れ、時には尿器としても使ったという。この俵壺をみていたら、広島にいたころ出雲へ出張した際いつも購入していた銘菓‘俵まんじゅう’を思い出した。

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