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2010.04.03

日本の美 サクラ満開! 心に響くサクラの絵(3)

1419_2    葛飾北斎の‘富嶽三十六景・東海道品川御殿山ノ不二’

1417_2    歌川広重の‘東都名所 御殿山花見’


1418_2    歌川広重の‘京都名所之内・あらし山満花’

1416_2    歌川国芳の‘横浜廊之図’

浮世絵の風景画というと誰もが北斎、広重をすぐ思い浮かべる。では、北斎の‘富嶽三十六景’にサクラが描かれているのは何枚ある?答えは‘東海道御殿山ノ不二’。これしかサクラはでてこない。

‘富嶽三十六景’とくると広重の‘東海道五十三次’、じゃあ、ここにはサクラは何点ある?2枚くらいありそうな感じだが、正解はゼロ。

‘東海道品川御殿山ノ不二’は印象深いサクラの絵。そのよく考えられた構図にぐっと惹きつけられる。品川の海が望める御殿山はサクラの名所。見る者の視線を画面中央、丸い円をつくるように描かれた満開のサクラに集め、次に二本の木の間に配された富士にフォーカスさせる。

こうやって主役のサクラと富士をまず目に焼きつかせ、そのあと花見を楽しむ人たちを左から右の対角線上に描いていく。浮かれた気分がそのまま伝わってくるよう。

広重が描いた‘御殿山花見’は広々した空間描写が見事。これは昨年太田記念美であった‘江戸園芸花尽し展’(拙ブログ09/10/16)に展示された。広重は江戸および近郊のサクラの名所を沢山描いている。御殿山、飛鳥山、上野、不忍之池、浅草金龍山、隅田堤、吉原、武蔵小金井。

広重の‘名所江戸百景’は全部で119点あるが、そのうちサクラが描かれているのは
19点。風景シリーズの‘富士三十六景’は‘東都飛鳥山’など3点、‘木曾街道’は‘大宮’、‘守山’。そして‘京都名所’は‘あらし山満花’。この俯瞰の視線でとらえた嵐山のサクラがとても気に入っている。京都にもサクラの名所はいっぱいある、いつかこの目で実感したい。

歌川国芳と渓斎英泉も風景画の名手。英泉のサクラの絵には飛鳥山とか隅田川などがある。これに対し、国芳はこれまで美人画や武者の背景に描かれたサクラを多く体験したが、最近、府中市美で‘横浜廊之図’(4/18まで展示)に遭遇した。広重の‘御殿山花見’のような俯瞰の構図で表現されたサクラ景色が目に心地いい。

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コメント

”花”と言えば小倉百人一首

もろともにあわれと思え山桜
 花より他に知る人もなし

           前大僧正行尊

花を擬人化していて、花が友達ってわけですよね。
素敵な歌だと思うのですがーー いかが?

JOYCE

投稿: JOYCE | 2010.04.03 23:48

to JOYCEさん
小さい頃百人一首は正月の恒例の遊びでしたから、
この歌はよく覚えてます。
‘、、花より他に知る人もなし’がいいですよね。
記憶を甦らせていただき有難うございます。

投稿: いづつや | 2010.04.04 15:30

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