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2010.03.18

ベルナール・ビュフェ展にサプライズの絵があった!

1373_2   ‘キリストの十字架降下’

1374_2   ‘赤い鳥’

1375_2   ‘サーカス’

目黒区美では現在、‘ベルナール・ビュフェ展’(2/11~4/11)が行われている。
ビュフェ(1928~1999)は好きな画家なのだが、昨年8月横浜そごうで回顧展(拙ブログ09/8/4)があり、今回出品される作品もまたビュフェ美蔵だというからちょっと迷っていた。でも、連チャンする展覧会の流れとぐるっとパス券が使える気安さもあって足を運んでみた。

作品は50点の油彩と版画21点。このうち油彩2点だけがギャルリーためなが蔵でほかは皆ビュフェ美からやってきた。これを企画した人のこころは1953年、ビュフェが文学者ジャン・ジオノの‘純粋の探究’のために描いた21点の挿画に焦点を当てることにある。

油彩は1945年から1955年までに描かれた初期の人物画や風景画や静物画。色は大半が白黒のモノトーンである。予想した通り、作品はこれまでみたものがかなりある。ビュフェの絵に惹かれる大きな理由は画面がデカイから。初期の作品でお気に入りは大作の‘キリストの十字架降下’(1948)。

イタリアでキリストの磔刑図の傑作をみてきたばかりなので、この現代見立ての磔刑にもすぐ反応する。さらっとみると平板な絵だが、人物の巧みな配置によって十字架に磔にされたキリストのまわりに広がりができている。男でも女でもジャコメッティの彫刻のように体は異様に細長い。人体の形はルネサンスの宗教画とは似ても似つかないが、磔刑の悲しみは十分に伝わってくる。

サプライズの絵は大作‘赤い鳥’(1959)と‘サーカス’(1955)。ともにギャルリーためながの所蔵。とくに‘赤い鳥’にびっくりした。この大きな赤い鳥と片目を隠してこちらをじっとみている裸婦の組み合わせは一体何なの?という感じ。衝撃度はマグニチュード7クラス。息を呑んでみていた。

‘サーカス’(1955)も見栄えのする絵。そごうでは横4.85mの同じ題名の絵にすっかり参ったが、これも魅力いっぱい。日本にあるビュフェのいい絵はビュフェ美に集結していると思っていたが、ギャルリーためながに驚愕する絵が2点もあった。ところで、ためながはどこにあるの?有名な画廊?

この企画展の図録(2800円)は通常のものとは違い、全作品の絵葉書をまとめたもの。絵葉書の単品売りはなしというので、ためなが蔵の2点のために購入した。ほかの絵は手元にあるビュフェ美の図録に載っているのだが、、まあ仕方がない。こんないい絵をみせられて手ぶらで帰るわけにはいかない。で、いつもなら100円の絵葉書が1枚1400円の特別価格になってしまった。

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コメント

私も、三島で見たからいいやぁと思っていましたが、
いづつやさんのお言葉に従い、出かけることにします。
ビュフェの痛々しい絵、強烈ですよね。

投稿: 一村雨 | 2010.03.19 06:21

to 一村雨さん
三島へはまだ行ってないのですが、ビュフェ美
の図録に載っているもので未見の作品が何点か
みれればという軽い気持ちで立ち寄りました。

が、たちばな蔵の2点にびっくりしました。
これは本当に見てのお楽しみです。是非!

投稿: いづつや | 2010.03.19 10:34

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