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2010.03.28

横浜美のポンペイ展にプラスαはあったか?!

1403_2   ‘アキレスとキローン’

1404_2    ‘三脚を飾るクピドたち’

1402_2        ‘ヘラクレス小像’

昨年9月、西洋美で‘古代ローマ帝国の遺産展’(拙ブログ09/9/21)があったのに、また横浜美で‘ポンペイ展’(3/20~6/13)を開催している。同じものが出てくるのだろうと展示品は察しがつくのだが、今、美術鑑賞の対象が古代ギリシア・ローマのフレスコ画や彫刻へぐっとシフトしているから、つい足が向かう。果たして、プラスαはあったか?

この展覧会はポンペイ遺跡展の第3弾。西洋美と基本的には同じものが並んでいる。では、質の高さは?ズバリいうと、西洋美を10とすると7か8くらい。5ということはないからご安心を。2、3割の減点はフレスコ画のトータルのインパクト度が負けるのと彫刻に目玉がないから。

西洋美ではフレスコ画‘庭園の風景’と‘モザイクの噴水’の2点が見ごたえがあり、点数を稼いだ。今回はこういうのがないのは残念だが、足がとまるのは結構ある。チラシに使われている‘アキレスとキローン’は惹きつけられる。竪琴をもったアキレスが諸芸の先生であるケンタウロスのキローンを見る目は真剣そのもの。背景の壁に描かれた絵にはしっかり陰影があり奥行きがつくられている。

目に焼きつく色は捧げものをする男女(2点)や仮面の背景に彩色されている土色。彫刻的な人物像がこの鮮やかな土色に浮かび上がっている。また、天使やマエナスの背景の赤も印象深い。ポンペイ遺跡の秘儀荘でみた血の赤を連想した。

とても賑やかなので思わず見入ってしまうのが‘三脚を飾るクピドたち’。これは収穫の一枚。クピドはなんと10人!中央のブロンズの三脚の上では装飾をチェック中で、右下では竪琴を手入れしている。忙しく担当の仕事をするクピドには動きがあり画面に活気を与えている。

大理石の彫像はローマで沢山みてきたばかりだから、それほど驚きはしないが、ブロンズは‘ヘラクレス小像’が気になる。これは前4世紀、ギリシアのリシュポスがつくった彫像を前1世紀にココピーしたもの。

また、興味深くみたのがブロンズの‘ボクシング用グローブをつけた前腕’。ローマ国立博にあった‘休息する拳闘士’(2/28)もこのグローブをつけていた。これと隣にある‘脛宛’はポンペイの‘剣闘士の宿営’から出土したもの。当時、人々の最大の娯楽は円形闘技場で行われた剣闘士の戦い。ここには2万人を収容する闘技場があったという。

なお、この展覧会は横浜のあと次の美術館を巡回する。
名古屋市博:6/24~8/29
新潟県近美:9/11~11/23
仙台市博:11/2/10~5/8

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