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2010.03.11

ビバ!イタリア  ラファエロの‘ガラテアの勝利’と歓喜の対面!

1341_4        ラファエロの‘ガラテアの勝利’

1343_2          キューピッドとプシュケの間

1342_2   ラファエロ派の天井画‘神々の会議’

1344_2    外の景色がみえるホール

ローマにおける自由行動の二日目はまずお目当てのラファエロの絵があるファルネジーナ邸をめざした。この邸宅はテヴェレ河畔にあり、サン・ピエトロ広場からは1.2kmくらい。

もとは富裕な銀行家アゴスティーノ・キージの別荘(1511年)だったが、16世紀末にここがファルネーゼ家に買い取られ、ファルネジーナ邸と呼ばれるようになった。ラファエロが大パトロンのキージから依頼されて描いたのがフレスコ壁画‘ガラテアの勝利’。この絵との対面を長いこと待っていたが、やっと実現した。

真ん中で赤いマントを風になびかせているのが海神ネレウスの娘、ガラテア。2頭のイルカが引っ張る鳥貝の凱旋車に乗っている。このまるっこいイルカの目は茶色で口の歯がギザギザに尖ってはいるが、全体の雰囲気はとても可愛く、ゆるキャラとして売り出せばすぐ人気が出る感じ。ラファエロの絵を沢山みてきたが、こういうくだけた気分になったのははじめて。

この絵には人物が大勢登場するのに配置がとても上手く、動的描写に統一感があるので、ビジーな感じは一切せず、絵のなかにグイッと惹き込まれる。視線が集まるのが3人のキューピッドが愛の矢を放とうとしているガラテアのひねりのきいた姿態。その一方で、左右にいるガラテアの従者が法螺貝やラッパを吹いているので、空間の横への広がりが生まれる。期待通りのすばらしい絵だった。

これで画集に載っているラファエロの絵で見てないのはボローニャの国立絵画館にある‘聖チェチリアの法悦’だけになった。大好きなラファエロの名画を幸運にもこれだけ多くみれたのはひとえに心やさしいミューズのお陰。感謝々。

1階のみどころはもうひとつあった。キューピッドとプシュケの間の天井画。ここにはラファエロ派によって‘神々の会議’と‘キューピッドとプシュケの結婚’が描かれている。ギリシャ神話はライフワークのひとつだから、こういうゼウスやヘラ、アテナといったオリンポスの神々や英雄がでてくる絵をみると俄然目に力が入り、楽しくなる。

この館は2階建て。ガラテアの絵以外は情報がないまま2階に上がると、広いホールにサプライズがあった。両サイドには太い大理石の円柱があり、そこから外の景色がみえるのである。うむ?!本当に壁がないの?一瞬そう錯覚するがこれはだまし絵。ありゃらー、ここにも外の景色をみせるだまし絵があった!

また、隣のキージの寝室にある‘アレッサンドロの結婚’でも遠近法や短縮法を使い外にのびているように思える廊下や天井に浮かぶプットーたちが描かれている。ポッツォの天井画がファルネジーナ邸と響き合っていたとは思ってもみなかった。

だまし絵との遭遇にすっかりいい気持ちになって、ここのすぐ隣にあるコルシーニ美へ急いだ。カラヴァッジョの‘洗礼者ヨハネ’をみるためである。ところが、館のなかは人影がない、嫌な予感。案内係りの人に聞くと、ここは月曜が休館日だった!ガックリ。

実はこの美術館はガイドブックの地図にはでているが本文には紹介されてないので、はじめからリスクはあった。でも、ファルネジーナ邸とここは隣合わせなんだから、誰だってセットで訪問しようと思う。まあ、これは仕方がない。カラヴァッジョ追っかけ第2弾は結局4勝3敗に終わった。

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