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2010.03.23

板橋区美の‘浮世絵の死角’はミニ国貞展!

1387_2          鈴木春信の‘見立東下り’

1389_2             三代目歌川豊国の‘男達 弁慶太左衛門’

1388_2   歌川広重の‘東都名所 両国花火之図’

板橋区美では3/28までイタリア、ボローニャの2人のコレクターが所蔵する浮世絵コレクションを公開している。タイトルは‘浮世絵の死角’。

展覧会の楽しみは回顧展を体験することにあり、テーマ型の企画展にはあまり興味がない。これは昔からのスタイル。で、死角にとらわれることなく、摺りのよい浮世絵とはっとする絵柄にどのくらい遭遇するか、期待半分でみてまわった。

結論からいうと、こんなものかなという感じ。摺りのいいのがあるという印象ではないし、一際輝いている目玉があるわけでもないから、一般受けする浮世絵展とはいいがたい。どちらかというと、通好みのマニアックな浮世絵の類。こんなおもしろい浮世絵があったの?と思わず笑みがこぼれるのがあるから、いろんな浮世絵を体験したい人には受けるはず。見てのお楽しみ!

海外のコレクションで期待したくなるのが春信や歌麿と純ビッグネーム絵師の絵。歌麿はハズレ、‘女織蚕手業草 弐’の1点のみ。春信も初見の‘見立東下り’1点しかないが、これは収穫の一枚。手前に大きく描かれた馬に乗った女と男は三保の松原越しに富士山を眺めている。

今日の夕刊に定例の‘日本一’アンケートが載っていた。今回のテーマは‘富士山がきれいに見えるスポットは?’。これによると1位河口湖(2342人)、2位三保の松原
(2122人)、3位山中湖(2014人)、ベスト3はあまり差がない。この3箇所からだと富士山はすばらしくみえるということだろう。

今回展示されている201点のうち数がとびぬけて多いのが国貞、全部で36点ある。色の鮮やかさでとくに惹きつけられたのは‘男達’シリーズ3点のひとつ‘弁慶太左衛門’。腕を組み、きっと前をみすえるこの男はいかにも侠客風情。国貞の人物画はときどき思わず立ち止まってしまういい絵に出くわす。

広重の賑やかな花火の絵もなかなかいい。これははじめてみた。大勢の人がいる橋と川沿いの道が画面の中央でちょうどV字を平たくしたような形をとり、川に浮かぶ舟々を囲むようにみせる構成にとても魅了された。

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» 浮世絵の死角 @板橋区立博物館 [Art & Bell by Tora]
 開館30周年記念特別展で、イタリア・ボローニャ秘蔵浮世絵名品展である。展覧会の名前に惹かれて観にいってきた。これはベルナーティ、コンティーニ両氏の個人コレクションである。 チラシも凝っている。表面の黒い部分には展示昨品の袈裟の表面刷りの模様(名取春仙)が使われている。天狗(歌川広重)・兎(歌川芳藤)・瞽女(三代目豊国)のキャラも面白い。裏面には↓のようなキャッチコピー。これでこの展覧会の紹介は十分だろう。第1章 錦絵誕生: 面白かったのは奥村政信の《瓢箪から遊女》。出てきた遊女は王昭君のやつし。こ... [続きを読む]

受信: 2010.03.24 22:18

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板橋区立美術館で開催中の 「開館30周年記念特別展 イタリア・ボローニャ秘蔵浮世絵名品展 浮世絵の死角」に行って来ました。 新鮮な面白さ満載の展覧会。言葉で説明すると逆に野暮ったくなってしまいます。百聞は一見に如かず。浮世絵苦手な方でもこれなら楽しめます。 第1展示室 注:展示室の様子は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。 奥村政信「瓢箪から遊女」1711-16年頃 右から、鈴木春信「見立東下り」、一筆斎文調「東八景 品川の秋月」、左2枚縦長... [続きを読む]

受信: 2010.03.31 10:59

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