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2010.03.17

ビバ!イタリア ローマ観光のハイライト サン・ピエトロ大聖堂!

1372_2    サン・ピエトロ大聖堂

1369_2   ミケランジェロの‘ピエタ’

1371_3      ベルニーニの‘ブロンズの天蓋’

1370_2            ベルニーニの‘アレクサンデル7世の墓’

ローマ観光のハイライト、サン・ピエトロ大聖堂の中へ入るのは10年ぶり。テヴェレ河畔にあるファルネジーナ荘からはタクシーを使わず、歩いて行った。15分くらいで広場がみえてきた。

左右に延びる柱廊の柱は284本ある。上には140もの聖人像が立つ。中央のオリベスクは単独だったらこれに視線は集中するだろうが、大聖堂から両腕がでているような柱廊の存在感が強いため、目の動きは遠心的になる。

聖堂へ入ると右側にいきなりミケランジェロ(1475~1564)の‘ピエタ’があった。近づくと彫像はガラスケースに囲まれている。徐々に記憶が戻ってきた。ミケランジェロがこの静謐なピエタをつくったのは20代の前半。この若さでこんな傑作をつくるのだから、ミケランジェロはまさにスーパー天才。

これを依頼したフランス人枢機卿が制作現場にやってきて、‘どうしてマリアさまの顔はこんなに若いのかね?息子よりも若いようだが’と尋ねた。すると、ミケランジェロは‘枢機卿さま、わたしにとって、マリアさまは年をとられないように思われるのです。聖母さまはけがれのないお方でした。だから、老いることのない若さを保っておいでなのです’と答えた。

内陣にある‘ブロンズの天蓋’のねじれた柱をはじめてみたときはアドレナリンがドッと出た。誰がこれをつくったの?このとき彫刻家ベルニーニ(1598~1680)の名前を覚えた。人を驚愕させるのがバロック芸術の真骨頂。時代がこういうインパクトのある華美な装飾を求めたのである。上の巨大なクーポラはミケランジェロの設計。ここにいるとこの聖堂のスケールの大きさを実感する。

聖堂内にはベルニーニの彫像の傑作がいくつもある。‘聖ペテロの司教座’、‘ウルバヌス8世の墓’、‘アレクサンデル7世の墓’、手を大きく広げた‘聖ロンギヌス’。いつも興味深くみているのが‘アレクサンデレ7世の墓’。これが完成したのはベルニーニが80歳のころ。

ここにギョッとするものが彫られている。赤茶っぽい色大理石で表した布の下にいるのは金メッキされたブロンズの骸骨。右手に砂時計をかかげている。砂時計ははかなさの象徴。前はすぐ近くでみれたのだが、今はそれがダメで少し離れたところからみるようになっていた。

イタリア感想記に長らくお付き合い下さいましてありがとうございます。大好きなルネサンス美術やカラヴァッジョの絵が楽しみの中心でしたから、画像はいつもより1点増やして4点にしました。今回の美術めぐりで遭遇した絵画、彫刻の傑作を皆さまと共有できたことを心から喜んでいます。

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コメント

1985年初めてのイタリア旅行でミケランジェロのピエタに感動しルネサンス美術にはまり旅を続けています。ピエタを見た時の感動は今も脳裏に焼き付いています。まだガラスケースもなく手でふれられその感触は忘れる事はないでしょう。震えがとまらなかった事を思い出します。イタリア感想記楽しませていただきました。自分もご一緒させて戴いているようで感謝!

投稿: ミケラン | 2010.03.18 11:42

to ミケランさん
ミケランジェロのピエタはミケランさんも
お好きでしたか!これは真に感動しますね。

西洋彫刻でエポック的な鑑賞体験はベルニー
ニの‘アポロとダフネ’、‘プルートとプロ
セルピーナ’、‘聖女テレサ’、‘福女ルド
ヴィカ・アルベルトーニ’をみるまでは、
このピエタでした。

10年前はガラスケースはなかったような気
がするのですが、いつからこんな展示の仕方
になったのでしょうか?

感想記にお付き合い下さいましてありがとう
ございます。ルネサンス美術つながりでこれ
からもよろしくお願いします。

投稿: いづつや | 2010.03.18 15:30

イタリア旅行お疲れ様~
御一緒できて happy でした。
次の訪問はいつですか
次のイタリア訪問を たのしみ にしてます。
ビバ! イタリア

投稿: Baroque | 2010.03.19 00:45

to Baroqueさん
感想記を読んでいただきありがとうございます。
イタリアは国全体が美術館みたいなものです
から、紹介したい絵画や彫刻、建築物が多くて
選択に悩みます。

44回と長きにわたりましたが、イタリア美術の
すばらしさを共有できたことを嬉しく思ってます。
ビバ!イタリア

投稿: いづつや | 2010.03.19 10:11

ビバ!イタリア 夫と一緒に毎回楽しませて頂きました。
ヨーロッパの芸術を理解するには聖書は不可欠。深く知っていればもっと楽しめたのに・・・と。でも井筒さんのブログのお陰で、絵画の中に隠されたモチーフやシンボルの読み解きになど、味わい深い経験をさせて頂きました。
また、10日の旅が2ヶ月間の余波を残すなんて、思いも寄らない事でした。とても嬉しく貴重に思います。
改めまして、長い間、本当に有難うございました。
心からお礼申し上げます。

投稿: 中谷 | 2010.03.20 13:20

to 中谷さん
感想記にお付き合いいただきありがとうございます。
美術のことに終始しますとツアーで一緒した方々
と共有した楽しいひとときが薄れますから、
皆さんの顔を思い浮かべ、また添乗員のTさん
の話を思い出しながらイタリア雑感を3回書いて
みました。

10日間の旅をこうしてを振り返ってみるのも楽しい
ものですね。これからもイタリアものは折にふれて
く書くつもりです。ご主人さまにもよろしくお伝えく
ださい。また気軽にお越しください。

投稿: いづつや | 2010.03.20 22:47

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