« ビバ!イタリア  ラファエロの‘ガラテアの勝利’と歓喜の対面! | トップページ | ビバ!イタリア  ヴァティカン博(2) 絵画館の名画! »

2010.03.12

ビバ!イタリア  ヴァティカン博(1) 古代彫刻の傑作と再会!

1348_2          ‘ラオコーン’

1345_2            ‘ベルヴェデーレのアポロン’

1347_2            ‘ベルヴェデーレのトルソ’

1346_2    カノーヴァの‘ペルセウス’

10年ぶりに訪れたヴァテイカン博物館は入館の仕方が変わっていた。前は螺旋通路をどんどん上がっていったが、今はエスカレータができていた。これは助かる。

ここは古代ギリシア・ローマ彫刻、エジプト・アッシリア美術、エトルリア美術、絵画館、現代美術、ラファエロの間、システィーナ礼拝堂とみるところは沢山ある。まずは古代彫刻から。

ヴァティカン博というとすぐ思い浮かべるのが‘ラオコーン’。これは前2世紀後半にペルガモンでつくられたブロンズ像をローマ時代に大理石でコピーしたもの。1506年、トロヤヌスの浴場の下にあったティトゥスの宮殿の廃墟から発見されたときはローマ中が大騒ぎになり、あのミケランジェロもしっかりみている。

二匹の獰猛な蛇が神官のラオコーンと二人の息子を締め殺そうとしている。ラオコーンの表情があまりに絶望的なのでその肉体的苦痛の激しさがわかろうというもの。彫刻は立体的だから、この悲劇の瞬間を絵画より数倍のリアルさをもって表現することができる。何度みてもこれには感動する。ちょうど居合わせた韓国の団体ツアー客が次々に記念写真を撮っていた。

ヴァティカンにはベルヴェデーレ(見晴らしのよいの意味)と呼ばれる中庭があり、‘アポロン’と‘トルソ’はここに置かれていたのでベルヴェデーレという名前がついている。‘アポロン’の原作は前4世紀のブロンズ像、これはローマ時代、2世紀のコピー。‘ラオコーン’同様、ここの至宝である。とても惹かれるのがマントを左手に掛け体を横にひねって立つ姿。人体の理想の形が示されており、これほど美しくカッコいい像はほかにない。

ミケランジェロが熱心に研究したのが‘トルソ’(50年頃、大理石)。フィレンツェのカーサ・ブオナロッティにこれとよく似た‘河神’の粘土の模型(2/18)があった。また、バロック絵画の巨匠、ルーベンスも1601年にこれを模写している。

‘ラオコーン’や‘アポロン’が飾ってあるのは八角形の中庭。ほかにはギリシアのアスリートが疲れて手足の汗をぬぐっている姿を表した‘アポクシオメノス’(原作は前320年頃)とかカノーヴァ(1757~1822)の‘ペルセウス’などがある。

‘ペルセウス’はイタリアを占領したナポレオンが‘アポロン’をパリに持ち去ったのでその穴埋めとして1802年、ピウス7世が購入した。この作品はここにあってもなんら違和感がないのだから、新古典主義のカノーヴァもすごい彫刻家である。

|

« ビバ!イタリア  ラファエロの‘ガラテアの勝利’と歓喜の対面! | トップページ | ビバ!イタリア  ヴァティカン博(2) 絵画館の名画! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビバ!イタリア  ヴァティカン博(1) 古代彫刻の傑作と再会!:

« ビバ!イタリア  ラファエロの‘ガラテアの勝利’と歓喜の対面! | トップページ | ビバ!イタリア  ヴァティカン博(2) 絵画館の名画! »