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2010.03.06

ビバ!イタリア  目を見張らされるジェズ教会天井画!

1320_2    ジェズ教会 ファサード

1322_2      ジェズ教会 聖イグナティウスの祭壇

1323_2   バチッチアの天井画‘イエスの御名の勝利’

1321_2   ポッツォの‘だまし絵廊下’

イエズス会の総本山ジェズ教会(1575年)はカンピドーリオ広場から500mくらいのところにある。ここの天井画については以前バルベリーニ宮殿の天井画とともに紹介した(拙ブログ09/5/2906/5/25)。期待のだまし絵をみるのも今回の楽しみのひとつ。

教会が開いているのは6~12時と16~19時。午前中はほかの美術館を回ったので、ここは4時の開門を待って中に入った。スペインの軍人だったイグナティウス・デ・ロヨラは回心しパリで神学を学び、1540年日本でも馴染みの深いフランシスコ・ザビエルらとイエズス会を創設する。

初期バロック様式のジェズ教会が完成したのはその35年後。豪華絢爛たる聖イグナティウスの祭壇を装飾したのはアンドレア・ポッツォ(1642~1709)。イエズス会の本はだいぶ読んだから‘これがロヨラの墓か’と感慨深かった。

さて、お目当ての天井画である。真ん中あたりに大きな鏡が置いてあるので、左右は反転するが何が描かれているかは双眼鏡を使わなくてもつかめる。この‘イエスの御名の勝利’と名のついたイリュージョン画を描いたのはバチッチア(1639~1709)。

顔を上にむけて丸天井をみていると、教会の天井は大きく開いており、青い空の上に金色に輝く天国があるのではないかと錯覚する。当時教会の中にいた信者たちは天国への道がすぐ近くにあるように思え、身も心も震えたことだろう。バロック教会の装飾はかくもおおげさで演劇的!

それにしてもここに登場する天使や聖人や悪魔たちは宙に浮いているように見える。双眼鏡を使っても細部の描写まではとらえきれないが、目の前の光景は現実のようでもあり、幻想のようでもある。バチッチアにしてみれば、こういうだまし絵で見る者のテンションを極限まであげ、キリスト教への信仰をうながしたかったのだろう。

ジェズ教会の右隣にある小さな教会で想定外のだまし絵に遭遇した。ポッツォが描いた天井画があるサンティニャーツィオ教会は手元にある本によると‘ジェズ教会のすぐそばにある’と書かれていたから、てっきり横にある建物(上の写真の右端に入り口がある)と勘違いした。その日はクローズだったので、翌日の月曜にまた訪問した。

が、部屋を進んでいくうちにこれはどうみても天井画はありそうにない、間違っていることに気づいた。そして、だまし絵がある廊下のところにやってきた。正面の聖イグナティウスの肖像画の前では二人の楽士が椅子に座って演奏している。まるで本物の人間がいるよう。

そして、廊下の両サイドや天井に描かれたプットたちは今にも画面からとびだしてきそう。相当巧妙に描かれただまし絵である。ちょうどその隣の部屋で絵を模写している男性がいたので、‘これはポッツォが描いたの?’と片言のイタリア語で尋ねた(ウソです)。これはまさにポッツォの作品とのこと。

これはこれで楽しめるのだが、われわれの目的はサンティニャーツィオ教会にある天井画なので、それはどこにあるのか再度聞いてみた。すると、すぐ近くにあるという。喜び勇んでその場所に向かった。

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