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2010.03.07

ビバ!イタリア  ポッツォの壮大な天井画に仰天!

1325_2   サンティニャーツィオ教会内部

1324_3   ポッツォの天井画‘イエズス会の伝道の寓意’


1326_3    ‘アメリカの擬人像’

1327_3    ‘ヨーロッパの擬人像’

お目当ての天井画があるサンティニャーツィオ教会はドーリア・パンフィーリ宮殿の隣にあった。ジェズ教会からは5分で着く。当日は雨が降っており、教会の内部は晴れの日に較べれば暗い。だから、双眼鏡を使っても正面のアプシス(祭室)の半ドームや天井に描かれた絵の全体はつかめない。

アプシスの上にクーポラ(丸屋根)がみえる。でも、これはだまし絵。見せかけのクーポラなのである。もし、ここを訪問されたら、本物のクーポラかどうかしっかり見ていただきたい。資金不足と隣の教会がクーポラができると自分とこの図書館が暗くなるという理由で反対したため、それじゃあ絵で本物のように見せようということになった。

これを任されたのがポッツォ(1642~1709)。この画家は数学者でもあり、計算事はお手のもの。上級遠近法を用い立派な‘クーポラ’をつくりあげた。となると、次なるイリュージョンは天井画。テーマは聖イグナティウスの賛美とイエズス会の伝道の栄光。

ここはジェズ教会とは違って鏡は置いてない。だから、首が痛くなるのも我慢して双眼鏡を使って描かれている内容に迫ってみた。上から2番目の画像は正面のアプシスに向かって右端から上を眺めたもの。右が正面のほうで左が入り口側。

絵のタイトル‘イエズス会の伝道の寓意’を表すように父なる神やキリスト、聖イグナティウスがいる天井の中心部分を四大陸の擬人像がとりかこんでいる。ヨーロッパは世界の女王として冠をかぶり笏を持っている。半裸で矢をもって異教と戦っているのはアメリカの擬人像。ヨーロッパ、アメリカの反対側にはアジア、アフリカの女性が描かれている。

登場する人物は皆頭上の中空に浮かんでいるようにみえる。これには200%仰天!また建物の柱はまっすぐのび、天井がそのまま空にむかって開いているように錯覚する。これぞ究極のだまし絵!この天井画は一生忘れることはない。

こういう天井画はその場でみないと真のサプライズは体験できない。この仰天感動をできるだけ多くの人と共有したいので、関心のある方は是非サンティニャーツィオ教会へ。そして、なにかの縁でこの教会を教えてくれた男性に心をこめてグラッツィェ!

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コメント

すごいですね。ホンモノは ものすごい と、おもいます。
はじめて知りました。
マントヴァを少し思い出しました。
ミラノの下の方です。
列車でストラビヴァリウスで有名なクレモナを過ぎて、
ゴンザーガ家のマントヴァです。マンテーニアの壁画がすばらしい!

投稿: Baroque | 2010.03.08 22:18

to Baroqueさん
ポッツォの天井画に仰天でした。人物が宙に浮い
てる感じです。是非ご覧になって下さい。

サンティニャーツィオ教会はガイドブックの地図
に載ってないので、いろいろ迷いましたが、運良
くこれを知っているイタリア人と話ができ教えて
もらいました。

この人に会わなかったから見れなかったかもしれ
ません。優しいミューズが導いてくれました。
感謝々です。

Baroqueさんはマントヴァのマンテーニャの壁画
をみられましたか!羨ましいです。マントヴァの
マンテーニャとパドヴァのジョット、パルマの
コレッジョはなんとしても見たいですね。この3つ
を見ないとルネサンスは完結しません。

投稿: いづつや | 2010.03.09 10:46

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