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2010.02.21

感激の‘ルノワール展’!

1268_2    ‘団扇を持つ若い女’(クラーク美)

1269_2              ‘ブージバルのダンス’(ボストン美)

1270_2    ‘テレーズ・ベラール’(クラーク美)

国立新美で開催中の‘ルノワール~伝統と革新’(1/20~4/5)は予想を大きく上回る一級の回顧展。3年前のモネ展に続き今回も大ヒット、こうなると‘日本で印象派の展覧会をみるなら国立新美!’が美術愛好家の間で広まるにちがいない。

チラシに載っている‘団扇を持つ若い女’に開幕前から魅了され、これとボストン美の‘ブージバルのダンス’があるのでこのルノワール展は◎とみていた。それがAクラスのプラスαをオルセー、マルモッタン、ワシントンナショナルギャラリー、シカゴ美といったブランド美から集めている。これはすばらしい!大きな拍手を送りたい。

いい女性画を見るのは一生の楽しみだから、ルノワールの絵を心から愛している。だが、ルノワールが描く女性画ならどれも好きというわけではない。ピカソの絵と同様、退屈なのもある。今回は粒が揃っている上、目玉にいいのを持ってきているから会場を出るまでテンションはプラトー状態のままだった。

‘団扇を持つ若い女’は手元のルノワール本、例えば、TASCHENに載ってないので、チラシでみたときはびっくりした。だから、いの一番にこの絵があるところへ行った。色白の愛らしい顔に心がとろけそうになる。2年前シカゴ美で‘テラスにて’(拙ブログ08/4/5)に会ったときと同じくらい感激した。

ルノワールが1879年に描いた絵は色彩を濃くして(とくに青)人物をしっかりとらえているので、絵の完成度は高いレベルにある。今回の出品作ではクラーク美の‘団扇を持つ若い女’&‘テレーズ・ベラール’、シカゴ美の‘縫い物をする若い女’、‘タンホイザーの舞台(1、3幕)’が1879年の作で、色の使い方や全体の雰囲気がよく似ている。この5点に会えたのは大きな収穫。

再会した‘ブージバルのダンス’(08/4/22)も心を揺すぶる。ダンスシリーズは3点とも大好きだが、やはりこれが一番いい。日本へ来るのは確か2度目。ボストン美もオルセー同様、名画中の名画を気前よく貸し出してくれるので、好感度はますます上がる。日本にいて極上のルノワールの絵がみれるのだから、本当に幸せ。

購入した図録にびっくりする絵があった。有名な‘可愛いイレーヌ’が大阪展、国立国際美(4/17~6/27)にだけ出品されるという。所蔵するチューリッヒのE.G.ビュレル・コレクションのお宝はこの絵とセザンヌの‘赤いチョッキの少年’。これは見逃すわけにはいかない。即、大阪行きを決めた。

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コメント

いづつやさんおはようございます。いい女性画をみるのは一生の楽しみ、誠に同感です。ブリヂストンでもいつかルノアール展開かれましたが、いづつやさんもちろんご覧になられてますよね。今回の光学調査でルノアールは二種類の緑を使っていたとか、幸福感が増すのに寄与したのでしょうか?あとワーグナーのモチーフの壁画にも大変惹かれました。ルノアールはやはり天才だなと。しかしリウマチが、悪化して絵筆握るのも晩年大変だったのですよね、そこからあの美しい絵を描くのですから、ルノアールおそるべし!

投稿: oki | 2010.02.25 07:46

to okiさん
ルノワールが40歳前後に描いた女性画は本当に
いいですね。08年、アメリカの美術館をまわっ
てつくづく感じたのですが、ビジネスで財をな
した人はみなルノワールのいい女性画を集めて
ます。仕事で疲れた心と体を癒してくれたのが
ルノワールが描くあの明るくて愛らしい女性や
女の子だったのでしょうね。

日本の美術評論家は理屈っぽくカッコつけてたが
る人が多いですから、素直にルノワールの絵の
良さを認めたがりません。それが影響して一般の
美術好きまでルノワールが好きといって人に軽く
みられたくないという気分がどこかにあります。
こういうのは日本だけですね。日本の美術鑑賞は
知識詰め込み、あるいは観念的鑑賞が多いです
から、いつまでたってもこんな調子だと思います。

アメリカには富豪たちが集めたルノワール、マネ、
ドガ、ロートレックの女性画の傑作が沢山あります。
パリとロンドンだけでなく、アメリカの美術館へ行か
ないとこれらの画家の価値はわかりませんね。
また、出かけるつもりです。

投稿: いづつや | 2010.02.25 18:26

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