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2010.02.21

ビバ!イタリア やっと見れたゴッツォリの‘東方三博士の行列’!

1264_2    ゴッツォリの‘東方三博士のひとりガスパールの行列’

1265_2    ‘東方三博士のひとりバルタザールの行列’

1266_2    ‘東方三博士のひとりメルキオールの行列’

1267_2      ‘礼拝する天使たち’

観光客にとってフィレンツェは歩きやすい街。お目あての教会や美術館は容易に見つかり、移動にかかる時間も短い。ゴッツォリ(1421~1497)の代表作‘東方三博士の行列’があるパラッツォ・メディチ=リッカルディへはドゥオーモからほんの数分で着く。

ルネサンスの本には必ず載っている‘東方三博士の行列’は見たい度がすごく大きかったのに、訪問はのびのびになっていた。長年の夢が叶い、嬉しくてたまらない。この豪華な壁画があるのは小さな礼拝堂。内陣に‘礼拝する天使たち’、広間に‘東方三博士の行列’が描かれている。

‘ガスパールの行列’で先頭の若い王は豪華王ロレンツォ。この絵が描かれて頃は12歳で、容姿はかなり理想化されている。従者団の先頭で白い馬にまたがっているのはロレンツォの父、ピエロ・デ・メディチ。この絵の発注者。ピエロのうしろで茶色の馬にまたがり紺色の地味な服装をした老人が大コジモ。

この絵ですごく魅了されるのは衣裳に惜しげもなく使われた金箔。サン・マルコ修道院にあるフラ・アンジェリコの宗教画の前に立ったとき、その輝くゴールドに天国気分になるのとよく似ている。やはり金色は心をくすぐる。

そして、豪華な衣裳と同じくらい惹き込まれるのが行列の背景に描かれる風景。木々、植物とともに鳥が丁寧に描かれ、犬、牛、兎、チータも登場する。だから、これは聖書の定番テーマをあつかった宗教画でありながら、日本の洛中洛外図のような風俗画の楽しさも併せもっている。

さらにつっこんでいうと、この行列にはメディチ家の記念すべき出来事が暗示されている。1439年、コジモ・デ・メディチはギリシャ正教会とカトリック教会の東西宗教会議をフィレンツェに招致することに成功する。3人の王が引き連れる豪華な行列の様子はコンスタンチノープルからやってきたギリシャ正教会の要人の行列が重ね合わされている。

これはフレスコ画だから明るくてすっきりした色が目を楽しませてくれる。それを一番感じるのが‘礼拝する天使たち’。高価なラピスラズリが使われた青い空を明るい茶色、赤、青、緑の衣裳を着た天使が飛んでいる。時間があれば、ずっとみていたい気持ち。

ゴッツォリがアンジェリコに協力して仕上げたサン・マルコ修道院の僧房の絵を鑑賞したあと、こちらに寄ったのは流れとしてはよかった。ここの壁画は一生忘れないだろう。

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