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2010.02.05

ビバ!イタリア  アカデミア美(2) ティントレットにぞっこん!

1194_3   ティントレットの‘奴隷を救う聖マルコ’

1196_2   ティントレットの‘動物の創造’

1193_2   ティツィアーノの‘神殿への幼女マリア奉献’

1195_2             ヴェロネーゼの‘聖女カタリナの神秘の結婚’

アカデミア美では作品は2階に展示されており、逆時計周りに各部屋を進んでいく。好きな画家、ティントレット(1519~1594)の大作が飾られているのはⅤの部屋。

ここにある5点は前回全部みたはずだが、どういうわけか‘奴隷を救う聖マルコ’しか記憶に残ってない。その理由が絵の前に立ってよくわかった。この絵が最も大きいのである。縦が4.16mで横が5.44m。

過去2回(拙ブログ05/8/609/8/8)紹介したので、お馴染みになられた方もあるかもしれないが、再度この絵のすばらしさにKOされた。画面中央、宇宙遊泳のような格好で描かれている聖マルコにやはり視線が集中する。その下で金槌を振り上げている男の身振りがなんとも劇的な感じ。

今回目が点になったのが右下の兵士が身につけている網メッシュの鎧。鉄の質感がよくでている。また、すぐ横の男の鮮やかな赤い衣裳にもグッと引き込まれる。

ティントレット初期の作品‘動物の創造’は人物や動物のスピード感あふれる描写が魅力。それにしてもユニークな絵である。海上にはハイライトを上手く使って描かれた奇妙な魚が列をなして、左のほうへ泳いでいる。水平線の上には同じような飛び方をした大小の鳥たちはこれまた左の方向をめざしている。木のまわりは暗いので画像ではわかりにくいが、兎や鹿、そして馬や牛の頭がみえる。

この部屋にはティツィアーノ(1485~1576)の最後の作品となった‘ピエタ’がある。右手をあげて激しく泣くマグダラのマリアの顔が目に焼きつく。ここが所蔵するティツィアーノの絵はティントレットと較べると少なく、5、6点。

‘神殿への幼女マリア奉献’は宗教画の代表作で、最後の展示室に飾られているが、‘奴隷を救う聖マルコ’同様、前回見たのをよく覚えている。とくに印象深いのが急な階段を登って行く幼女マリアが輝く後光につつまれているのと階段の横にいる物売りの老農婦。宗教的なシーンと風俗的なモチーフを一緒にみせるところがおもしろい。

ルームⅤで多くの来館者の目を楽しませるのはヴェロネーゼ(1528~1588)の超大作‘レヴィ家の饗宴’かもしれない。ルーヴルにある‘カナの婚宴’を彷彿とさせる大群像図である。ナポレオンがフランスに持ち帰ったのも納得。同じ部屋にある‘聖カタリナの神秘の結婚’も見ごたえのある傑作。対角線構図がそのドラマ性をいっそう高めている。

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