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2010.02.14

大入り満員の映画‘カラヴァッジョ 天才画家の光と影’!

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1233_4   ‘ユディットとホロフェルネス’(バルベリーニ宮国立古代美)

1234_3   ‘洗礼者ヨハネの斬首’(マルタ・ヴァレッタ、サン・ジョヴァンニ聖堂)

映画‘カラヴァッジョ 天才の光と影’を公開初日の昨日(13時)、銀座テアトルシネマで観た。この映画への関心は予想以上に高く、その回の席は全部売り切れになっていた。5日前の8日にわざわざここへ出向きチケットを事前に購入していたのが正解だった。

07年につくられたこの映画が2年遅れで上映されることになったのは、今年がカラヴァッジョの没後400年にあたるから。ローマのスクデリア・デル・クイリナーレ美ではこれを記念して大規模な‘カラヴァッジョ展’が2/18からはじまった(6/13まで)。これから
4ヶ月間、ローマの街はカラヴァッジョの回顧展の話題で持ちきりになることだろう。

2/1からアップしている‘ビバ!イタリア’でローマにおける美術めぐりは一番最後。もうしばらくお待ちいただきたいが、重点鑑賞画家のいの一番にしているカラヴァッジョの映画をみたので、映画の内容と絡めてカラヴァッジョ作品にすこしふれてみたい。

イタリアにおけるカラヴァッジョ追っかけは2度目。4年前はミラノのブレタとアンブロジアーナ、ローマのボルゲーゼや教会で目いっぱいカラヴァッジョ作品を楽しんだ。今回ローマで見る予定にしていたのは4館7点。が、思いの丈をとげられたのは4点。パーフェクト賞はもらえなかった。どれをみれたかは先で書くとして、残念無念だった絵をここでとりあげておきたい。

それは映画のなかでその制作現場がでてくる‘ユディットとホロフェルネス’。前回バルベリーニではこれが展示されてなく残念な思いをしたから、なんとしてもリカバリーしようと意気込んで入館した。が、なんとまたふられてしまった!再度貸し出し中の案内。ガックリ。ここへ足を運んだのはこの絵1点をみるためだったのに、、、

ユディットのモデルをつとめたのはシエナ出身の高級娼婦、フィリデ。ユディットは短めの剣でホロフェルネスの首を切り落とそうとしている。‘血ってこんなに吹き出るものかしら!?お婆さん、もうちょっとで終わるから、すぐくるんでもっていってちょうだいね’とでも言っているのだろうか。

血の滴りが鮮烈に目に焼き付けられる絵がもう一枚ある。殺人罪で追われる身になったカラヴァッジョが逃亡先のマルタ島で描いた‘洗礼者ヨハネの斬首’。この絵にはまだ縁がないが、教会のなかにある絵だからここを訪問しない限り永遠にみれない。なんとかしたい絵である。カラヴァッジョ全作品のなかで最も大きく、縦3.62m、横5.2m。いつか見てみたい。

さて、映画のことである。カラヴァッジョの真の姿が映画のままであるということはないだろう。作品のすばらしさとは別にそれを描いたカラヴァッジョという男はかくも無頼漢で荒くれ野郎だったにちがいない。が、その反面自然にたいしてとても素直な感情を持ち、キリストや聖人や生身の人間に対しても真摯に向かい合い、宗教や自分の人生を深く考え、それを卓越した技量で表現した。そんなことを感じさせてくれる映画だった。カラヴァッジョがお好きな方は是非!

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