東博で追っかけ春信・歌麿に会えるだろうか?
日本絵画のうち絵巻、仏画、地獄絵、水墨画、狩野派、琳派、江戸絵画については、画集に載っている有名な絵の鑑賞が幸運にもだいぶすすみ、今は一段落といったところ。
で、楽しみの大半を占めているのは浮世絵の企画展。昨年はギリシャのマノスコレクション、慶応の高橋コレクション、平木コレクションを存分に楽しんだ。
さて、今年はどうだろうか。前半は手元の情報によると太田の開館30周年を記念する所蔵名品展と板橋区立美の主催するイタリア・ボローニャにあるコレクションのみ。ボローニャからやってくる浮世絵はどの程度の質?浮世絵本にはこれに関する情報はないので心のなかは期待6割、リスク4割。
後半はサントリー美で‘歌麿・写楽展’(11/3~12/19)があるが、毎年のように開催された海外にある摺りのいい浮世絵コレクションの里帰り展はどうやらなさそう。
過去、メトロポリタン、ホノルル、ボストン、ギメ、ミネアポリス、ヴィクトリア&アルバート、ベルギーロイヤル、といった一級のコレクションが公開されたが、ひとつビッグなのが残っている。
それは大英博物館。ここにはなんとしても見たい春信、歌麿のすばらしい美人画がある。東博、江戸東博、千葉市美、太田、どこでもいいから、大英博物館の浮世絵名品展が実現することを夢見ている。
大英博物館の名品との出会いが大きな夢としたら、東博平常展で待っている作品は中くらいの夢。今年登場してくれることを密に願っているのは次の3点。
★春信の‘三都太夫揃’(上の画像)
★春信の‘風流やつし七小町 そとは’(真ん中)
★歌麿の‘高名美人六歌撰・難波屋おきた’(下)
これに会えると春信、歌麿を東博での重点鑑賞絵師から外せるのだが。果たして?
| 固定リンク
コメント