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2010.01.06

カッコいい武者絵をずらっと揃えた‘江戸の英雄’展!

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浮世絵のなかに武者絵というのがある。この名手が歌川国芳。東博の浮世絵コーナーに毎度登場することはないが、ずっと通っていると国芳の絵プラス国貞のものにもでくわすから、年間を通すとそこそこの武者絵を体験することができる。

武者絵は風景画や美人画と違って万人受けする絵ではないが、好きだという人には楽しめること請け合いの展覧会が今、ららぽーと豊洲にあるUKIYO-e TOKYO(平木コレクション)で行われている。

博覧亭コレクションを公開する特別展‘江戸の英雄’(前期1/3~1/31、後期2/5~2/28)には国芳、国貞、月岡芳年、豊原国周、河鍋暁斎が描いたカッコいい勇者や英雄の絵が全部で150点でてくる。国芳の大きな回顧展にでも遭遇しないかぎり、武者絵をまとまってみれることはないから貴重な機会である。

前期の収穫は国貞のいい武者絵に出会ったこと。9点のうちとくに惹き込まれたのが上の‘大工六三(鯉つかみ)’と真ん中の‘豊国揮毫奇術競 賊首兒雷也(じらいや)’。国貞はときどきすごく感動する絵に遭遇する。太田記念美でも鮮やかな色使いの役者絵に魅せられたばかり。

この大きな鯉を頭の上に持ち上げる絵もすばらしい!これは歌舞伎の演目のPR用に描かれたもの。鯉と格闘しているのは大工の六三郎。江戸っ子が憧れたカッコいい男、いわゆる侠客(伊達男、勇みとも呼ばれる)、旗本奴、町奴、火消し、鳶の者、大工。

蝦蟇の妖術を使って賊と戦う兒雷也も読本の世界で人気の高かった架空の英雄。後に九代目市川団十郎となる川原崎権十郎が演じる兒雷也は派手な衣裳に身をくるみ見得を切っている。

目が点になるのが足元で繰り広げられるかなりシュールな描写。右端にある懐紙が次々と蛙の折り紙になり、左のほうへ進んで行く。うむ?誰かの絵に似てない?そう、エッシャーの‘爬虫類’!(拙ブログ09/10/15)。国貞とエッシャーの絵がコラボしていたとは。

国芳は16点。出世作の‘通俗水滸伝豪傑百八人之一個’から6点、日本のヒーローを題材にした‘本朝水滸伝’から4点。下は‘本朝水滸伝’に描かれた弁慶が頭を丸める前の鬼若丸。気性の激しい鬼若丸は敵の一党を相手に大暴れしている。

後期に国芳の追っかけ作品‘誠忠義士肖像’が12点でてくるので、またでかけるつもり。

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