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2010.01.05

期待通り200%楽しませてくれる太田記念美の‘江戸の彩’展!

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太田記念美の開館30周年記念特別展‘江戸の彩’(1/3~2/24)をみてきた。前期(1/3~1/26)と後期(1/30~2/24)で作品(70点くらい)は全部入れ替わる。前期は通期展示が9点あるから81点。

高橋コレクションや平木コレクションと同様、春信、清長、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳のような人気絵師の有名な絵だけでなく、こうした絵師に比べすこし知名度の低い絵師のものに目を惹くものが多い。これが一級のコレクションの証。

上は石川豊信の‘二代目瀬川吉次の石橋’。これは25周年のときもでていた。獅子頭をもって踊るまんまる顔の歌舞伎役者につられてこちらも手を振り、足をあげたくなる。衣裳の鮮やかな朱色に目を奪われすぎると頭の上で舞っている2匹の蝶を見逃してしまう。

今年の干支、寅にちなんだ絵もちゃんとあるからご安心を。見てのお楽しみ!今回の収穫は真ん中の勝川春章の役者絵‘二代目山下金作の虎、二代目嵐三五郎の朝ひな’。なんとも見栄えのする絵。肉筆美人画で春章の右にでるものはいないが、画業前半に描いた役者絵にもおおいに魅了される。

肉筆画は通期で48点。前期に目を楽しませてくれる風俗画が2点ある。宮川長亀の‘吉原格子先の図’と宮川一笑の‘楼上遊宴図’。遊郭の様子や宴会風景を描いた風俗画でいつも熱心にみてしまうのが女や男が着ている衣裳の文様。ハットするような洒落た模様と色合い、この時代の人たちのセンスのよさにいつも感服させられる。

お気に入りの春信は3点。そのなかで‘水仙花’がユーモラス。どこが?とにかく笑える、でもこたつの上にいる猫は笑ってない!

浮世絵の楽しみのひとつがワイド画面(3枚続)いっぱいに描かれた群像美人画。前期に2点でている。清長の‘大川端楼上の月見’と勝川春湖の‘谷中散歩’。ともにすばらしく、時間があればいつまでもみていたい気分。後期には春湖の‘夕立’が登場する。

歌麿は追っかけ作品、‘北国五色墨・てっぽう’が残念ながら展示されてなかった。25年のとき出なかったからこの度は期待したのだが、、やはりお宝中のお宝はどこの美術館もなかなか展示しない。あと何年待てば会えることやら?

風景画は傑作が目白押し。下は国芳の‘東都富士見三十六景 新大はし橋下の眺望’。橋全体をみせず、橋脚だけを大きく描き、その間に裸の船頭が乗った船、そして遠くに富士山を配置する構成は並みの絵師ではなかなか思いつかない。青のグラデーションで表現された川の水とこの意表をつく構成に口あんぐりでながめていた。

後期も見逃せない。もう一回楽しめる。

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コメント

しばらく外国帰りのコレクションばかり
みていたので、日本にもこんなに摺りの美しい絵が
残っていることに平木、高橋、そしてここと改めて
気付かされました。

投稿: 一村雨 | 2010.01.11 08:18

to 一村雨さん
追っかけの歌麿は残念ながらでてませんで
したが、期待通りのすばらしい浮世絵に
大満足です。

ここの図録はギメ展のときからすごく立派
になりました。今回もいい感じです。
後期も楽しみですね。

投稿: いづつや | 2010.01.11 10:25

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