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2010.01.12

シリーズ あの美術館の名品と再会したい! 広島県立美術館

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国内にある美術館の図録を定期的にながめているのだが、そこに載っている絵画などの名品をみて無性にその美術館をまた訪問したくなることがある。そんな気持ちにさせる美術館をこれから不定期に取り上げてみたい。

一回目は9年住んだ広島にある広島県立美術館。ここで遭遇した展覧会で最も印象深いのは03年にあった‘パキスタン・ガンダーラ&インド・マトゥラー彫刻展’と‘上村松園展’。

ガンダーラ、マトゥラーの仏教彫刻はインドのアジャンタの石窟寺院遺跡でみた壁画や仏像、さらにはサーンチーにあるストゥーパの塔門や柵に掘られた仏伝や本生譚を表す浮彫と深くつながっているので、この展覧会の図録が仏教美術を理解するのに大変役立っている。

上村松園の本格的な回顧展を東京ではなく、地方都市の広島で体験できたのは本当に幸運だった。久しぶりの対面となった‘序の舞’を息を呑んでながめていたのを昨日のことのように思い出す。

さて、ここの平常展でみた感激の作品は近代日本画3点。
★川合玉堂の‘渓村春麓’(上の画像)
★橋本雅邦の‘風神雷神’(真ん中)
★横山大観の‘井筒’(下)

玉堂の絵は回顧展を2回みたので代表作はかなり目の中におさまっているが、この絵はとても気に入っており、ベスト5の一枚にしている。目を奪われるのは川の水の青と勢いよく下に落ちる水しぶき。山深く分け入っていくと川の水はこんな色をしている。いつか再会したい。

雅邦の‘風神雷神’も忘れられない。とくにハットするのが雷神の下に描かれた3つの渦巻き。ユニークさではこの雷神が一番おもしろいかもしれない。

‘井筒’は大観が朦朧体にいたる前、29歳の頃の作品。伊勢物語に題材をとった幼き恋のお話‘井筒’を大観は実にかわいらしく描いている。これは回顧展に出品されることがないのであまり知られてないが、心が和むとてもいい絵。

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コメント

初めまして。
僕も絵画鑑賞は好きなものですから、検索しているうちに「いづつや」さんのブログと出会い、それ以来、お邪魔しています。
いづつやさんはプロの批評家さんでしょうか?
絵画に限らず、古今東西の芸術全般にわたってのその造詣の深さに毎回、感服致しております。
得に絵画においては展覧会中心のためか、画集には載っていない作品が多く、始めて見るものばかリで毎回楽しませていただいております。
今後もお邪魔させて頂きますので、よろしくお願い致します。

投稿: アキラ@ | 2010.01.16 12:15

to アキラ@さん
はじめまして。書き込み有難うございます。
拙ブログは画像をみていただくのがメイン
でありまして、どの美術品を載せる(原則3点)
と皆さんに喜んでもらえるかを考えてアップ
してます。プロの批評家なんかではありません
ので文章はすぐ忘れてください。

これからもよろしくお願いします。また気軽に
お越し下さい。

投稿: いづつや | 2010.01.16 15:18

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