浮世絵の夢の続きはMOAコレクション!
浮世絵鑑賞で現在、頭の中にある美術館は東博、ららぽーと豊洲のUKIYO-e TOKYO(平木コレクション)、太田記念美、江戸東博、そして熱海にあるMOA美。
常時通っているのは東博。ここの平常展は1ヶ月ちょっとで展示替えになるので、結構忙しい。UKIYO-e TOKYOもHPを定点チェックし、関心のあるものは出かけることにしている。3日からはじまった‘江戸の英雄’は近々出動。
太田と江戸東博はここ数年いい海外からの里帰り展を連発し、いまや浮世絵展覧会におけるメッカ的な存在。とにかく、この2館の企画展はものすごく楽しみ。ただ、太田の館蔵の企画展については靴を脱いだり、2階へあがったりがおっくうなのでパスすることが多い。
太田に較べると東博とららぽーとはさっとみれて、サプライズがあるのでつい足が向かう。浮世絵を頻繁に鑑賞するとなると作品の質はいうまでもないのだが、こういう気軽で開放性のある展示空間というのも大きな動機付けになる。
MOA美は場所的に東京、横浜から遠いからそう度々訪問できないが、ここの浮世絵コレクションは一級品。ときどき浮世絵展を開催している。
今年は岩佐又兵衛の‘浄瑠璃物語絵巻’の全巻公開とともに北斎の‘富嶽三十六景’、広重の‘東海道五十三次之内(保永堂版)’も全部みせる‘又兵衛・北斎・広重展’(5/14~6/7)がある。5年待っている‘山中常盤物語絵巻’はまだ機が熟さないのか、また先に延びた。残念!
MOAは浮世絵の専門館ではないので数では東博や平木や太田のコレクションには及ばないが、絵力があり摺りのいいものがずらっと揃っている。図録に載っている153点のうち9割までみたのだが、次の3点はなかなか登場してくれない。
★春信の‘清原元輔(三十六歌仙のうち)’(上の画像)
★広重の‘犬目峠春景・猿渡冬景図’(真ん中)
★広重の‘東都洲崎朝景・高輪夜景図’(下)
三十六歌仙の作歌を描いたシリーズの26番目にあたる‘清原元輔’は東博でも見たことがなく、02年の回顧展にも展示されなかった。広重の2点は肉筆画で‘天童広重’といわれているもの。
今は夢が早く叶うことをひたすら祈るばかり。帆を高くあげていれば、いつもすがっているミューズがこの熱い気持ちに応えてくれるだろう。
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