« 東博平常展で追っかけの国宝蒔絵経箱と遭遇! | トップページ | 待望の村山槐多展! »

2009.12.20

3回楽しんだサントリー美の鏑木清方展!

1110_2
1111_2
1109_2
サントリー美で開催中の鏑木清方展後期(12/16~1//11)を楽しんだ。最初この展覧会の情報を得たとき、‘なんでまたサントリーが鏑木清方の回顧展をやるのだろう?!’というのが率直な反応。だから、期待半分、リスク半分だった。

でも、ふたをあけてみれば予想を大きく上回るすばらしい内容だった。福富太郎コレクションや頻繁に通っている鎌倉の記念館、東近美、横浜美、千葉市美などから集められた作品は清方の代表作の8割方カバーしている。

清方の追っかけが最終ステージに来ているとき、秋田県近美から‘秋の夜’(前期、拙ブログ12/3)を呼んでくれるのだから、思わず‘サントリーはファンの見たい絵がよくわかっている!’と拍手を送りたくなる。

こういうレベルの高い回顧展はこの先10年はないだろうから、この際全作品を見ることにした。で、初見の‘女役者粂八’と‘肌寒’(12/2~14の展示)の2点をみるために
12/9にまた出かけた。

一人の画家を好きになるのはやっかいなことではある。傍からみれば、‘また見る機会があるのだから、その時まで待っていればいいのに’となるのに、それが待てない。日本画の場合、次に出てくるのはずっと先になることが多いから、余計にそういう心理状態に陥る。

3回目の出動となった後期には清方作品は70点弱。すでに手に入れている図録で注目の絵や再会したい絵には○をつけてある。そのなかで再度目がとろんとなったのが上の‘いでゆの春雨’。06年にこの絵と会って以来(06/2/16)、浮き浮きモードがオンになりっ放し。

清方の美人画は皆同じような顔をしていると思われるかもしれないが、歌麿の美人画同様よくみると目の描き方、顔の輪郭が微妙にちがう。人物画は目が命であることは西洋画でも日本画でも変わりない。清方の絵でぐぐっと引き込まれる目をしている絵はそんなに多くはない。

今回出ている絵のうち細目タイプで美しさが際立っているのは‘いでゆの春雨’と通期展示の‘春雪’(サントリー美)、‘虫の音’(前期、鏑木清方記念美)。そして、大きな丸い目をしている絵で心を揺すぶるのが‘秋の夜’と後期に登場した真ん中の‘江の島’(横須賀美)と‘遊女’(横浜美、08/9/28)。

清方は物語絵をいくつも描いている。‘西鶴五人女のおまん’、‘道成寺(山づくし)・鷺娘’、‘お夏清十郎物語’。前期から展示されている‘お夏清十郎’(全6面、07/4/13)は場面が替わり、下の清十郎の死を知り狂乱するお夏が村の子どもたちの歌にあわせて踊る場面など4点がでている。

満足度200%の清方展だった。サントリー美に感謝!

|

« 東博平常展で追っかけの国宝蒔絵経箱と遭遇! | トップページ | 待望の村山槐多展! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3回楽しんだサントリー美の鏑木清方展!:

« 東博平常展で追っかけの国宝蒔絵経箱と遭遇! | トップページ | 待望の村山槐多展! »