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2009.12.01

その十四 大収穫のファテープル・シクリ!

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アグラの西40kmのところにあるファテープル・シクリ(勝利の都という意味)についてはガイドブックに記されている情報しかないから、エローラ&アジャンタ石窟やタージ・マハルに較べれば期待値はあまり高くない。

ところが、ムガール帝国3代皇帝アクバル(在位1556~1605年)が1571年から15年かけて造ったこの赤砂岩の都城にはヨーロッパからの観光客が沢山いた。ここは彼らには人気の名所のようだ。Bさんによると、日本の旅行会社が組むツアーにはここは含まれておらず、唯一われわれのA社ツアーだけが来ているという。

宮殿などの建築物はイスラム様式とヒンドゥー様式がうまくブレンドされており、そのシンプルでユニークなフォルムが心に響く。大収穫といった感じ。

★ディワニ・アーム(上の画像)
★ディワニ・ハース(上から2番目)
★ディワニ・ハースの中心柱(下から2番目)
★パンチ・マハル(下)

ディワニ・アーム(応接室)の庭におもしろいものがあった。それは石のホック。アクバルのお気に入りの象がこのホックにつながれ、罪人の頭を踏みつぶしていたという。でも、象が3回踏むのを嫌がったら、釈放された。

目を奪われたのがディワニ・ハース(公的な謁見ホール)にある柱の装飾。柱頭にいっぱいくっつけられた腕木は大きなバナナの房みたい。この過剰とも思える腕木が真ん中の柱のほかに4隅にもある。柱の上が円形玉座になっており、橋が架けられている。アクバルはここに座って謁見し、市民の不満を聞いたり、不正を行った者を裁いたりした。

ディワニ・ハースをでてあたりを見渡すと感激ものの建物が目にとびこんでくる。5層の楼閣、パンチ・マハルの前に立つと、写真を撮らずにはいられない。イスラム様式の建物は普通左右対称なのが特徴だが、上へ行くにしたがい規模が小さくなる三角形タイプの楼閣はひとつだけ。そして、上に載っているドームは横から見ると中心をはずしているから、そのユニークさが一際目立つ。
 
ここで宮廷の女性たちは涼んでいた。そして、前の池につくられた舞台ではシタールの演奏にあわせて踊り子が舞いを披露する。アクバルが楽しんだ宴の席にタイムスリップして紛れ込みたい気分になった。

アクバルは賢明な皇帝でイスラム教とヒンドゥー教、キリスト教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教などの諸宗教を融合させたようとした。その考えがこの建物にもうかがえる。キリスト教徒の妃は絵が好きだったらしく、壁に象の絵が描かれていた。

インド旅行記にお付き合いいただきまして、誠に有難うございます。これで終りにします。インド美術に200%魅せられたので、アジアの次のターゲット、アンコール遺跡、ボルブドール寺院、敦煌莫高窟をみた後、3度目のインドがあるかもしれない。そのときは南インドにあるヒンドゥー教寺院を訪れるツアーに参加しようと思う。

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