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2009.12.28

館外展示が極めて少ない足立美術館の名画!

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今日は菱田春草の‘紫陽花’を所蔵している足立美術館についてのお話。広島に9年住んでいたので、安来市にある足立美術館(1970年開館)は3回訪問した。ここは旅行会社の山陰名所めぐりツアーに組み込まれているので、いつ行っても盛況。

目玉は横山大観のコレクションを中心にした近代日本画、地元出身の陶芸家河井寛次郎と北大路魯山人のやきもの、そして日本庭園。絵画ややきものに関心のない人でもすばらしい庭園があるから十分楽しめる。

実業家足立全康氏(1899~1990)が集めた大観の絵は130点くらいある。この日本一の大観コレクションは5年前東芸大美で行われた‘海山十題展’に‘海潮四題・夏’など8点が公開され、日本橋三越の‘足立美名品展’でも主要な作品が出品された。だから、大観が好きな方は現地へ行かずして名画を楽しまれたはず。

が、ほかの画家の絵はなかなか館の外にでてこない。そんな名画は次の3点。
★川端龍子の‘愛染’:上の画像
★鏑木清方の‘紅’:真ん中
★川合玉堂の‘雪降る日’:下

幸運にも現地でみた‘愛染’は声を失うほどすばらしい絵だった。これは‘昭和の日本画100選’(1989年、朝日新聞社)にも選ばれた龍子の代表作のひとつ。ところが、過去体験した大きな回顧展(97年日本橋高島屋、05年江戸東博)に2度とも出品されなかった。

主催者はNGがわかっているから依頼しなかったのか、それともお願いしたのに断られたのか、その辺はわからない。回顧展というのは作家の全画業をレビューする特別な展覧会。そこに、龍子の特○の名画がでないのはなんとも残念なことである。

清方の絵も玉堂の絵も結局見れずじまいで横浜に戻ってきた。2点とも図版をみているだけでもすごく魅せられる。サントリー美であった‘清方 ノスタルジア’に‘紅’が展示されるなんて端から思ってもいなかった。

玉堂の回顧展は龍子同様、2回でかけたのに‘雪降る日’は姿をみせなかった。足立美の図録には玉堂はこの絵のほかに‘鵜飼’など3点載っているが1点も縁がない。

ただ、この美術館は貸し出しを一切しないということではない。例えば、05年東近美であった‘小林古径展’には‘楊貴妃’、‘木蓮’、‘阿新丸’の3点がでたり、今年3月の‘上村三代展’(日本橋高島屋)に松園の名画‘牡丹雪’と‘楠公夫人’(拙ブログ3/5)が登場した。

こういうこともあるのだから、紹介した2点も諦めずに辛抱強く待つことにした。

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