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2009.12.27

もっと見たい春草・大観の名画!

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展覧会の鑑賞は一応半年の訪問計画をベースにして美術館を訪問しているが、時折開幕直後にその情報がとびこんでくることがある。明治神宮文化館で開催された‘菱田春草展’(10/3~11/29)はうかつにもNOタッチだった。美人画以外の近代日本画で今年とくに感動した絵は3点あり、その筆頭が春草の絵。

★菱田春草の‘武蔵野’(飯田市美術博物館)
★池上秀畝の‘国之華’(三の丸尚蔵館)
★橋本雅邦の‘山水図’(東博)

‘武蔵野’の雀をじっとみているとほかの画家の絵がいろいろ思い起こされる。すぐ目の前をよぎるのが東山魁夷の‘白い朝’(拙ブログ08/4/9)、そして昨年東博であった‘対決ー巨匠たちの日本美術’に登場した与謝蕪村の晩年の傑作‘鳶鴉図’(08/7/11)も魁夷の絵との連鎖反応で思い出される。こういう静謐で詩情あふれる風景はほろっとくる。日本人の琴線にふれる典型的な絵かもしれない。

池上秀畝の屏風には200%痺れた。これまでこの画家が描いた絵はそれほど惹かれてなかったので、このすばらしい花鳥画を息を呑んでみていた。おそらくこれが代表作。

つい最近東博で遭遇した橋本雅邦の‘山水画’はまったくの想定外。追っかけリストは定期的にみているので、これがお目当ての絵であることはすぐわかった。でも、こんな大きい絵だったとは。ビッグサイズの絵というのは展示スペースを食うので展示しづらいところがある。長いこと飾られなかったのはこのためだろう。

一人の画家の創作活動をよく理解するため、回顧展は2回体験したい。東近美か国立新美のどちらかが大規模な春草展を開いてくれるのを強く希望している。そのときの出品リストは勝手ながら一部つくっておいた。

★菱田春草の‘紫陽花’(足立美):上の画像
★菱田春草の‘月下の雁’(個人蔵):真ん中
★横山大観の‘水温む’(五島美):下

足立美は作品の貸し出しをあまりしないから、回顧展に‘紫陽花’がでてくるかわからないが、この絵に会えるのを夢見ている。大阪の藤田美にある応挙の絵が春草の雁の絵とよく似ている。春草は応挙を参考にしたのかもしれない。まだ、2点とも縁がないが、来年三井記念美で応挙展があるので、藤田美蔵のものと会えるかも?

春草の盟友、横山大観の絵でずっと待ってるのが水墨画の傑作‘水温る’(みずぬるむ)。五島美は来年開館50周年を記念する特別展を開催することになっているから、この絵もほかの名品と一緒に飾られるにちがいない。やっと対面できそう。

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