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2009.12.09

やっぱり気になる安井曾太郎の肖像画!

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八重洲のブリジストン美では今、‘安井曾太郎の肖像画展’(10/31~1/17)が行われている。代表作のひとつ‘金蓉’(東近美、拙ブログ7/24)が使われているチラシをながめながら、そろそろ行かなくてはと思っていた。

開幕するとすぐ足を運びたくなる展覧会ではないが、安井曾太郎(1888~1955)の絵を集めた展覧会となるとやっぱり気になる。好きな洋画家なのにまだ回顧展に遭遇してない。だから、肖像画だけとはいえ30点もみられるのは幸運なめぐり合わせである。その中にいつか見たいと願っていたのが含まれているので、ちょっとわくわく気分。

上の‘孫’(1950、大原美)は広島に住んでいたとき倉敷へでかけよくみた。最初は白一色の顔、服、手足に金田一京助の映画にでてくる人形のイメージがダブり、不気味な感じだったが、今はそれが消え、元気のいい女の子にみえるようになった。

安井は女性だけでなく男性の肖像画も沢山描いているが、美人画や女性画を見るのを一生の楽しみにしているからどうしても女性を描いた絵の前に体が寄っていく。真ん中は追っかけ作品の‘F夫人像’(1939、個人)。

モデルはいかにもパリ仕込みという服装をしており、その気取ったポーズは見る者の心をわしづかみにする。斜めに被った帽子や口紅の赤は背景が黄茶色で着ている服装が白系なのでインパクトが強すぎるというほどではなく、女性の明るい性格をこの赤で表わしている感じ。

もう一点、安井夫人を描いた‘画室にて’(1951、大原美)にも足がとまる。夫人は典型的なおたふく顔。白い着物がよく似合い体全体がふくよかなこの夫人をみるたびに往年の京塚昌子を思い出す。

男性の肖像画では、東博でお馴染みの‘深井英五氏像’(1937)とか東北大学にある‘本多光太郎肖像画’(1936)&‘玉蟲先生像’(1934)とか下の‘安倍能成君像’(1955、ブリジストン美)がお気に入り。そのなかでもとりわけ好きなのがセザンヌの人物画を連想させる‘安倍能成君像’。

初見で意外だったのが横山大観の肖像画。今回、‘F夫人像’とともに収穫だったのが‘大原総一郎像’(1955、個人)。肌つやのよさ、誠実さがそのままでているような目、大きな赤い耳が強く印象に残った

念願の絵が見れたので、次は風景画。こちらは見てないのがだいぶあるが、気長に待ちたい。

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