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2009.12.19

東博平常展で追っかけの国宝蒔絵経箱と遭遇!

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東博の平常展に展示される国宝は見逃さないようにHPで定点チェックしている。

今回足を運んだのは13室で展示中(12/8~3/14)の‘太刀 伯耆安綱(名物 童子切安綱)’(平安・10~11世紀)、‘刀 相州正宗(名物 観世正宗)’(鎌倉・14世紀)、‘太刀 福岡一文字吉房(号 岡田切)’(鎌倉・13世紀)と5,6室に登場した‘白糸威鎧’(鎌倉・14世紀、島根・日御碕神社)をみるため。

ここは所蔵のものだけでなく、全国の寺社にあるものがときどき展示される。出雲神社のすこし先にある日御碕神社(ひのみさき)は一度訪れたことがあるが、上の有名な鎧はみれなかった。もう、ここに出向くことはないだろうからこれを見ることはないなと思っていた。

ところが、なんとも幸運なことに12/15~3/22まで展示されるのである。白い組糸なので派手さはないが、とても風格のある鎧である。国宝の鎧をみたのは過去2回くらいしかないから、まだ目が慣れてない。これを機に鎧を追っかけリストに加えることにした。

お目当ての刀と鎧をみたから、あとは陶磁器と漆工を軽くみるつもりだった。でも、そうもいかなくなった。まったくリスト外だったものが目の前に現れたのである。真ん中の国宝‘倶利迦羅竜蒔絵経箱’(くりからりゅうまきえきょうばこ、平安・12世紀)!この蒔絵の追っかけ作品(拙ブログ2/20)が奈良の当麻寺からやってきてくれたのか!という感じ。12/15~3/14まで公開される。

これは長方形の木製黒漆塗経箱。淡い平塵に金銀の研出蒔絵で描かれた意匠が強いインパクトをもっており、夢中にさせる。釘付けになるのが中央の燃えさかる炎のなか、倶利迦羅剣の剣先を呑もうとしている竜。迫力満点。

この竜は不動明王の変化身である竜王。下の渦巻く波の描写も見事。左右の岩座には合掌する矜羯羅(こんがら)と金剛棒を手にした制吨迦(せいたか)の二人の童子がいる。本当にいい蒔絵をみた。

不思議なことに、このあとまわった近代日本画の部屋でまたNO情報の追っかけ作品と会った。下の橋本雅邦の‘山水図’(明治26年・1893)。画集に載っているこの絵はここ5年ではじめて展示された。とても大きな絵だから、この風景を今まさに眺めているような気分になる。

近くと遠くにある木々を丁寧に描き分け奥行き感をつくり、遠くの山を霞の中に浮かび上がらせている。画集から受けるイメージを大きく上回った。やはり絵は本物の前に立たないとその絵のすばらしさが伝わってこない。なお、この絵の展示は来年の1/11まで。

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