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2009.12.03

清方ノスタルジア展に追っかけ作品があった!

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サントリー美で開催中の‘清方ノスタルジア展’(11/18~1/11)を見てきた。鏑木清方(1878~1972)の美人画にぞっこん惚れているから、今回の出品作にはおおいに関心がある。でも、その情報はチラシに載っている絵だけにとどめ、あえてHPのリストをチェックせずに六本木へ出かけた。

清方の絵は雑誌の表紙絵や団扇絵、風景スケッチなどを入れて120点くらい。前期
(11/18~12/14)と後期(12/16~1/11)に半々ずつ展示される。展示期間の短いのが数点あるが、ほぼスッキリ展示。サントリー美はやっと京博方式を実施してくれた。これを継続してくれると好感度はさらに増すのだが。

今回、嬉しくてたまらない絵と遭遇した。上の‘秋の夜’(秋田県近美、前期展示)。この絵を長いこと追っかけていた。2、3年前、奈良の松伯美の展覧会に出品されたのを見逃したので、対面は遠のいたと思っていたが、思いがけずも目の前にひょんと現れてくれた!

清方が描く女性は2つのタイプがある。大体が目が細めで顔が面長の女性、この日本的な女性が9割を占める。残りの1割がこの絵のように目が大きく、ぽっちゃり丸顔タイプの女性。最近はTVでフィギュアスケートの浅田真央ちゃんを見るたびにこの絵を思い出す。

画集をいつもうっとり眺めていたが、期待通りのいい絵。こおろぎをじっとみつめている姿と身につけている緑地の衣装と菱形模様のなかにさらに意匠を施している青の帯を夢中になってみた。この絵をみたら清方は済みマークがつけられると思っていたから、天にも昇るような気持ち。流石、サントリー美!

真ん中のうす紫の着物が目に心地いい‘春雪’(通期、サントリー美)はつい1年前までは個人蔵だった絵。これを所蔵したので清方展を企画したのだろう。細目タイプの美人画のなかでこの絵はトップグループに入る清方の代表作のひとつといっていい。これも好きな絵だから、釘付け状態。

一際目を惹く六曲一双の屏風は水野美蔵の‘花ふヾき・落葉時雨’(展示は終了)。下は左隻の落葉時雨。大丸東京であった水野コレクション展(拙ブログ08/1/12)に登場したから、覚えておられる方も多いのではなかろうか。籠に手をやり、腰をひねり横をみるしぐさにググッと引きつけられる。

これまで紹介した絵もいくつかあったので、だんだんテンションがあがってきた。
‘妖魚’(福富太郎コレクション、08/9/28
‘お夏清十郎物語’(神奈川県近美、07/4/13
‘慶長風俗’(埼玉県近美、07/2/24
‘明治風俗十二ヶ月’(東近美、06/3/31
展示は‘明治風俗’を除き前期のみ。

後期にも‘いでゆの春雨’(個人)、‘薫風’(千葉市美)、‘朝涼’(鏑木清方記念美)などの傑作がでてくるから、再会するのが楽しみ。また、この回顧展にはオマケがいっぱいくっついているのも有難い。そのひとつが勝川春章の肉筆美人画、びっくりするくらいいいのが前期に飾ってあるので、どうかお見逃しなく。

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