目を楽しませてくれた蒔絵・やきものの名品!
今年の美術品鑑賞で大きな収穫だったのが漆工とやきもの。とくに蒔絵の名品が次々と現れてくれた。
★‘マゼラン公爵家の櫃’(ヴィクトリア&アルバート美)
★‘梅蒔絵手箱’(国宝、三嶋大社)
★‘龍濤螺鈿稜花盆’(重文、東博)
★‘倶利迦龍蒔絵経箱’(国宝、当麻寺)
★‘備前火襷水指’(重文、畠山記念美)
★‘三彩貼花文壺’(重文、静嘉堂文庫)
★‘唐物肩衝茶入 銘 油屋’(重文、畠山記念美)
サントリー美で遭遇したヴィクトリア&アルバート美蔵の蒔絵には腹の底からたまげた。これほど精巧かつ豪華につくられた蒔絵が海をわたりヨーロッパの貴族たちの目を楽しませていたとは。この‘japan 蒔絵展’が日本にある蒔絵の名品を呼び込んでくれたのかもしれない。お陰で追っかけ国宝の2点をみることができた。
おもしろいことに東博で‘龍濤螺鈿’の光輝くうす緑とピンクにいい気分でいたら、世田谷美でもオルセーが所蔵する孔雀の螺鈿にも遭遇した。螺鈿細工の優品が響き合うのにうまくライドした感じ。
やきものの追っかけリストには畠山記念美と根津美のものがいくつか入っている。ここ5年、畠山へは定期的に足を運び、お目当ての作品をみてきた。今年は備前の水指と肩衝茶入。どちらも本当に感激した。
静嘉堂文庫と永青文庫と出光美であった唐三彩の展覧会も印象深い。そのなかで、とくに心を打ったのが‘三彩貼花文壺’。思いがけずに出会ったのでちょっと興奮した。展示の機会は少ないが、やはりいい美術館にはいいものがある。
来年、思いの丈が叶えられるのではないかと密に期待しているやきものは次の3点。
★‘唐物肩衝茶入 銘 松屋’(重文、根津美):上の画像
★尾形乾山の‘色絵絵替土器皿’(重文、根津美):真ん中
★‘志野水指 銘 古岸’(重文、畠山記念美):下
本年も拙ブログにおつきあい頂きまして誠に有難うございます。どうか良いお年をお迎え下さい。
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