3回目の若冲ワンダーランド展!
‘若冲ワンダーランド展’の4期(10/27~11/8)を見るため、再度MIHO MUSEUMまでクルマを走らせた。
この期の若冲作品は全部で34点、そのうち新規は17点。残りは1回目、ないしは2回目の訪問で見たもの。HPに載っていたスケジュールでは‘蔬菜図押絵貼屏風’が登場するはずだったが、これは12/1~12/13に変わっていた。
あらたに展示されたものでお気に入りは、
★花鳥版画・薔薇に鸚哥図:平木浮世絵財団(上の画像)
★雪中遊禽図:個人(真ん中)
★鯉図:個人(下)
6点ある花鳥版画のうち、今回は‘鸚哥(いんこ)図’と‘青桐に砂糖鳥図’の組み合わせ。中央で上にのびる樹木の向こう側からインコをとまらせ、腹と羽を二つに分断してみせる構成がとてもユニーク。
結局、最も見たかった‘雪竹に錦鶏図’とは会えなかったが、たばこと塩の博物館で開催される‘平木浮世絵コレクション展’(11/21~1/11)でリカバリーがあるかもしれない。そうなればご機嫌なのだが。
‘雪中遊禽図’はとても好きな絵だが、昨年の‘巨匠たちの対決展’(拙ブログ08/7/13)にも展示された。これとよく似た絵はほかに5点くらいある。
★雪中雄鶏図:細見美
★雪梅雄鶏図:京都・両足院
★雪芦鴛鴦図:プライス・コレクション
★雪中鴛鴦図:松岡美
★動植綵絵・雪中鴛鴦図:三の丸尚蔵館(06/8/18)
このうち、細見と松岡のものはまだ縁がない。松岡のと動植綵絵では、鴛鴦の雌は頭を水のなかに突っ込んだままだが、今回展示の‘雪中遊禽図’とプライスさんのは水中の顔が描かれている。雪の描写で一番寒そうなのが動植綵絵。
若冲が描く鯉にもいろんなヴァリエーションがある。
★鯉図:東芸大美(7/8)
★昇鯉図:相国寺(07/5/16)
相国寺の絵は‘昇鯉図’となっているが、下の垂直度100%の鯉のほうが鯉の滝昇りのイメージに近い。東芸大のは口から水泡がでており、ユーモラス系。
4回目のMIHO通いは最終の6期(11/25~12/13)。とても見たいのが数点でるから、これにあわせて12月の上旬になりそう。最後のサプライズに期待したい。
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コメント
いづつやさん、こんばんは。
若冲の鯉には慈照寺(銀閣寺)蔵のものもあるみたいです。
http://blog.livedoor.jp/inumayu/archives/50975573.html
投稿: いぬまゆ | 2009.11.01 23:36
to いぬまゆさん
銀閣寺にも若冲の鯉の絵はあるのですか!
それは興味津々ですね。情報有難うござい
ます。
投稿: いづつや | 2009.11.02 19:17