その五 仏教窟のストゥーパ、ブッダの坐像に感激!




エローラ石窟寺院群はデカン高原西部の商業都市、アウランガバードからバスで1時間くらいのところにある。エローラ観光のベース地になっているアウランガバードへ着くのにムンバイのチャントラパティ・シヴァージー・ターミナス駅からでている高速列車‘シャダプティー特急’で6時間かかった。ムンバイからは350kmなのにこのくらいかかるのである。
列車のなかは日本の新幹線に乗っている感じで、悪くない。停車駅に止まるたびに、食べ物売りやチャイ(紅茶)屋(皆男性)がどっと車両のなかに入ってくる。列車が走っているときはちゃんとした服装をした車内サービス係がチャイを売りにくるのだが、止まる駅では現地人に営業を認めているのである。その連中に上半身裸の子供が数人まぎれこみ、車内清掃を買ってでて物乞いをする。これには参った!しばらく見ていると客にたたかれて追い出されてしまった。
予定より30分早くアウランガバードにつくと、ホテルでの遅い夕食に気がはやる。現地添乗員のBさんは手際よくポーターとの値段交渉を終え、参加者に‘バスのところまで自分のトランクを運んでくれるポーターについていって下さい’と声をかける。ポーターの怪力ぶりに目が点になった。なんと頭の上に2つ、両肩に2つ。この格好で階段を登っていくのである。
エローラにある仏教窟は7世紀~8世紀前半、ジャイナ教窟は8世紀以降に造られた。
★仏教窟10窟の正面(上の画像)
★10窟内のストゥーパとブッダの坐像(上から2番目)
★仏教窟12窟のブッダ像(下から2番目)
★ジャイナ教窟32窟のヤクシュとヤクシャニ(下)
10窟の正面は綺麗に装飾され、中央の三つ葉のような窓の上にはアプサラ(天女)が左右に彫られ、美しいポーズで空を飛んでいる。ここはチャイチィア窟(礼拝堂)で中には高さ8mのストゥーパ(仏舎利塔)があり、その前にブッダ(4.5m)が腰をかけている。
馬蹄形にくりぬかれた天井には半円状のリブが連なっており、下のストゥーパやブッダをやわらかくつつみこんでいる感じ。静かな空間のなか、Bさんがストゥーパの後ろで大きな声をだすと、その音がエコーをきかせて美しく鳴り響いた。ブッダの心と一体になったような気がした。
12窟はヴィハーラ窟(僧院)なので正面は装飾性がない。3階建になっており、修行僧が眠るために掘られた部屋には石のベッドや枕がある。印象深かったのが3階にある7つのブッダ像。瞑想する顔をじっとながめていた。
仏教と同じころに誕生したジャイナ教はなじみがない。最後に行った32窟は本殿の前に象がいたりして、ミニカイラーサ寺院風。造り方も同じで岩山から掘り出されてできあがった。祀ってある開祖、マハーヴィーラの像はブッダ像とよく似ている。
ヤクシュはスッポンポンだが、これが実に自然。隣の方はアグラからデリーへ向かうバスの窓から、歩道にじっと立っている素っ裸のジャイナ教の修行僧をみたという。この国ではこういう僧には公然猥褻罪は適用されない。
女性の像はヒンドゥー教のものと同じく豊かな乳房が特徴。入り口のところにあった‘マンゴの木の下で獅子に乗っている女神像’に強く魅せられた。
| 固定リンク

































![中村 元: バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514wv3dXo3L._SL75_.jpg)











![ダン アリエリー: 予想どおりに不合理[増補版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q-TKsPGOL._SL75_.jpg)










コメント