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2009.10.29

唐物肩衝茶入の名品 銘油屋に200%しびれた!

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5年前から定期的に訪問している畠山記念館に来るのはあと数回くらいになりそう。館の図録に載っている絵画ややきものの名品で見たいのは残すところ3点。

その1点が今回の‘戦国武将と茶の湯展’(10/10~12/20)に展示されている‘唐物肩衝茶入 銘油屋’(上の画像)。これを見たくて足を運んだ。

茶入に開眼したのは2年前の‘大徳川展’(東博)。ここに出品されていた唐物肩衝茶入‘銘 初花’(重文)と‘銘 新田’(重美、ともに徳川美)との出会いは衝撃的だった。茶入はこれまでも結構見ているが、このときほど小さな茶入の形に魅せられ、‘こげ茶色の美’に強く感動したことはない。

以来、畠山記念館の‘銘油屋’(重文)との対面をひたすら待っていた。これがつくられたのは南宋時代(13世紀)。釉のなだれがいく筋もあり、重みと気品を感じさせる景色に声を失った。‘初花’同様、心を揺すぶる茶入である。もとは堺の町衆油屋常言と息子がもっていたが、油屋は豊臣秀吉に献上している。

茶入の名品ビッグファイブは‘初花’、‘油屋’、‘新田’、‘松屋’、‘北野’。まだ見てない根津美蔵の‘松屋’(重文)は新館記念特別展の第2弾、‘根津青山の茶の湯’
(11/18~12/23)で見られそうな予感がする。‘北野’(重文、三井記念美)はすでに鑑賞済みだから、今年中に茶入は済みマーク付きとなるかも。

1点買いの作品にお目にかかれたので、あとは32点をさらっと見た。真ん中は秋の季節にぴったりの本阿弥光悦書&俵屋宗達下絵の‘金銀泥薄下絵古今和歌巻’(江戸時代・17世紀)。風に揺れる細い薄がとても美しい。

チラシで気になっていたのが下の‘梅に山鳥図屏風’(部分、江戸時代・17世紀)。山鳥のまわりの画面構成に魅せられる。ダイナミックに曲がる太い幹から梅の咲く枝が下にのび、それと向かい合うように胸の赤が目を惹く山鳥が岩にとまっている。一瞬、京都の大仙院にある狩野元信の装飾的な水墨画‘四季花鳥図’(4/24)が頭をよぎった。

11/21~12/6に牧谿の国宝‘煙寺晩鐘図’(南宋時代・13世紀、拙ブログ06/11/2)が登場する。この絵は展示の機会が極めて少ない。3年前やっと遭遇したのに、またでてきたから、この先10年くらいは出ないと思ったほうがいい。牧谿が好きな方はどうかお見逃しなく。

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