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2009.10.21

古代カルタゴとローマ展はモザイクが大当たり!

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現在、大丸東京で行われている‘古代カルタゴとローマ展’(10/3~10/25)は予想以上に良かった。年はじめに公開された‘トラキア王の黄金のマスク’に続いて、今回もクリーンヒット。これで当分は大丸の古代遺跡展は‘買い’ということになる。

大丸へ行く前に六本木ヒルズに寄り、テレビ朝日に飾ってある縦5.34m、横4.92mの大舗床モザイクを見た。大丸には残念ながらこれは入りきらないのでここで公開されている(無料)。これがつくられた時期は3世紀末から4世紀初頭。

神殿や橋、建造物などのある地中海の島々が浮島の形で描かれており、島と島の間には舟に乗ったキューピッドや魚、蛸、貝がみえる。これがモザイクの序章だったことは大丸に入場してからわかった。

カルタゴは古代ローマ軍を苦しめた国というイメージがインプットされているから、チュニジアのどこにあるかくらいはわかる。でもほかの地名はまったく知らない。だから、歴史的なことは横において目の前にある遺跡物をみることに専念した。

興味深いものがあった。それは前3世紀~前2世紀につくられ、名将ハンニバルの軍との関連が指摘されている‘胸当て’(青銅、上の画像)。目が吸い寄せられるのがミネルヴァ女神が被っている兜の丁寧な装飾飾り。隣にはよく似た意匠の背当てもある。

真ん中の大理石でつくられた‘有翼女性神官の石棺(蓋)’(前3世紀)にも足がとまった。この女性の髪型はエジプト風だが、顔貌はギリシャ、ローマ系。腰から下が魚の鱗のようなので人魚を連想したが、よく見るとちゃんと足が出ていた。

最後の部屋はサプライズの連続。舗床モザイクがなんと16点!しかも大きなサイズのものが多い。これは大収穫。下はチラシに使われている‘バラのつぼみを撒く女性’。画面から少し離れてみると、全体がよくみえる。その片足を前に出す動きのあるポーズにとても魅了された。

ほかにもオケアノスの大きな顔がぐっとこちらに迫ってきたり、象に噛みつくニシキヘビがいる。西洋美の‘古代ローマ帝国の遺産展’でみた‘モザイクの噴水’がカルタゴのモザイクとコラボしていたとは思ってもみなかった。貴重な体験である。これを見れただけでも足を運んだ甲斐があった。

なお、このあと次の会場を巡回する。
・岡山市デジタルミュージアム:10/31~12/20
・京都文化博物館:10/2/11~4/4
・浜松市美:4/17~5/30
・宮崎県総合博物館:7/16~9/12
・名古屋松坂屋:10/23~11/21

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