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2009.10.10

皇室の名宝展 その一 酔いしれる若冲ワールド!

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東博ではじまった‘皇室の名宝展1期’(10/6~11/3)は10年に一度クラスの日本美術の大イベント。展示期間は1ヶ月弱、2期(11/12~11/29)には別の作品がまた一気にでてくる。会期は短いが、展示替えがなく、いつでかけても全部みられるのがいい。このスッキリ展示は京博の狩野永徳展(07年)からはじまったので勝手に‘京博方式’と呼んでいる。

1期の‘永徳、若冲から大観、松園まで’には絵画、やきもの、漆器など皇室が所蔵するお宝が80点展示されている。作品の数としては少ないかもしれないが、心を打つ名品が多いから、全部見終わるのにかなりの時間を要する。鑑賞時間の多くをとられるのが若冲の最高傑作、‘動植綵絵’。

10年前にあった名宝展では12点の展示だったのが、今回は30幅ドドーンと飾ってある。07年、京都の相国寺で大混雑のなか、30幅プラス‘釈迦三尊像’と対面したが(拙ブログ07/5/15)、また東京で同じ体験ができるのだからこれほど嬉しいことはない。本日10時ちょっとすぎに入館したのに、絵の最前列はすでに動きが遅くなっていた。この3連休は大勢の人であふれかえると予想されるので、My鑑賞作戦をお教えしたい。

こういうときは‘5幅区切り作戦’が有効。導線の最初にすぐくっつくのではなく、まず全体を見渡すと後半の列に途切れがでてくるから、こちらから5幅くくりで見ていく。そして5幅をみたら、また元に戻り、あきスペースをみてすっと入り込み、5幅見る。これを小刻みに繰り返す。最後に一番混雑している最初の5幅をみて終わる。

‘動植綵絵’の手前にあるのが一回り大きな‘旭日鳳凰図’(上の画像)。この絵に
200%参っているので、昨年の‘対決 巨匠たちの日本美術’(東博、08/7/29)で会ったときと同様、アドレナリンがどっとでてくる。今回はMIHOに展示されている‘象と鯨図屏風’の鯨のまわりに描かれている波しぶきがインプットされているので、この鳳凰図の下にみられる白の波線を釘付けになってみた。

‘動植綵絵’のなかで鶏を描いたものは8点ある。お気に入りは‘南天雄鶏図’(真ん中)と‘群鶏図’。‘南天’は足を大きくあけ安定感よく立つ一羽の雄鶏の姿に惹きこまれる。羽の黒に対し、上から垂れる南天の実やとさか、顔の赤が強いコントラストをなしているのも印象深い。

若冲ワンダーランドにいる鸚鵡も心を揺すぶる。MIHOで鸚鵡やインコの絵をみたばかりだから、下の‘老松鸚鵡図’はほかの絵より反応がよく、信楽にいる鸚鵡とのコラボをイメージした。同様の響き合いは大好きな‘雪中鴛鴦図’(06/8/18)や‘梅花皓月図’でも感じられ、だんだんいい気持ちになってきた。

とどめ一撃をまたまた食らったのはふぐ刺しを連想させる不思議な絵‘菊花流水図’(06/6/17)。この絵の現代アート感覚には腹の底から驚愕する。豊かな感性とファンタジックな想像力をみせつける若冲は真のスーパー絵師!

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