« お知らせ | トップページ | 元祖ギャグ漫画家若冲のユーモラスな絵! »

2009.10.06

若冲ワンダーランドに象と鯨がいた!

Img_0003
Img_2
966
滋賀のMIHO MUSEUMを訪問し、‘若冲ワンダーランド展’(9/1~12/13)を見てきた。会期はいつもの日本画展のように6期に分けられている。1期(9/1~9/27)と
2期(9/29~10/11)の2回見たが、出展されている若冲作品100点のうち鑑賞済みを除いて初見のものを全部見尽くすためには、あと2回の出動が必要。

3期(10/13~10/25)、4期(10/27~11/8)、5期(11/10~11/23)、
6期(11/25~12/13)に登場する絵をうまく調整し、4、6期に出かけるとコンプリートになる。クルマを運転するのは好きだから、片道4.5時間の高速走行もなんということはない。その先には楽しい若冲ワンダーランドがある。

今回のお目当てはなんと言っても昨年夏に発見された‘象と鯨図屏風’と長らく待っていた平木浮世絵財団蔵の‘花鳥版画’。まず、‘象と鯨図’のことから。これは会期中出ずっぱり。所蔵していた北陸の旧家からMIHO MUSEUMは譲りうけたようだが、一体いくらで買い取ったのだろうか?若冲の絵のなかでも上位にはいる傑作だから、かなり高かったはず。○億円のどのあたり?

象(上の画像)は右隻に、鯨(真ん中)は左隻に描かれている。象の体は餅をいくつかくっつけたみたいに丸っこくてボリューム感満点。大きな耳や胸や前足のふくらみは一度見たことのあるモザイク画‘白象群獣図’(12/1~12/13展示)にとても似ている。

これに対し、大海原で背中から思いっきり潮を吹いている鯨は目が海中にあり、その表情がうかがえないが、垂直に勢いよくあがる潮の形や巨大な体のまわりにできるダイナミックな波頭からは海の王者の風格がストレートに伝わってくる。潮吹きの白の輝きとたらしこみ風に描かれた体の墨のコントラストが実にいい。

ところで、鯨にギザギザの背びれがあったっけ?そして、後ろの崖から象のところにのびている牡丹の花がアンマッチに大きいのがおもしろい。

この絵が描かれたのは若冲80歳のとき、亡くなる5年前である。これより前に描かれたもうひとつの象と鯨の絵(所在不明、あるのは図版の写真のみ)と比べてみると、目の前にあるほうが象、鯨ともにひとまわり大きく描かれている。

とくに鯨は最初のヴァージョンが波間のなかを悠々と進んでいる感じなのに対し、こちらの鯨は画面の手前に大きく描かれ、まわりの波しぶきも荒々しいから、動きが2倍の迫力。本当にいい絵と出会った。一生の思い出になる!

6点ある‘花鳥版画’は下の‘鸚鵡図’と‘櫟(くぬぎ)に鸚哥(いんこ)図’がでていた。最も見たかった‘雪竹に錦鶏図’は最初に展示され、今はこの2点になったのかもしれない。もう一度見る機会があるが、果たして対面できるか?このシリーズは拓版画みたいな木版画。黒の背景に頭を下にむけた白い鸚鵡が鮮やかに浮かび上がっている。念願がかなって大満足。

|

« お知らせ | トップページ | 元祖ギャグ漫画家若冲のユーモラスな絵! »

コメント

すごいです!
既に2回、しかも車ですか。
そして、あと2回の計4回は関東圏で
他の追随を許さないでしょう。

私は頑張ってもあと2回が限度です。
続編期待しております。

投稿: meme | 2009.10.07 22:42

to memeさん
象と鯨の絵がでてきたので、また若冲展をやろう
ということになったのでしょうね。この規模の
回顧展がまた行われるとしたら、10年後でしょう
から、1点たりとも見逃すわけにはいきません。
4回の出動もなんのそのです。今回は辛口をひとつ
書きます。

投稿: いづつや | 2009.10.08 09:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 若冲ワンダーランドに象と鯨がいた!:

» 若冲ワンダーランド [saxblue note]
若冲ワンダーランド10月24日 MIHO MUSEUM(〜12月13日) 激動の名古屋・京都 2DAYS はMIHO MUSEUMで行われている「若冲ワンダーランド」から始まりました。個人的な事ながら、24日の午前中には若冲展を見ないと後のスケジュールに支障がきたすため、かなりの駆け足で....... [続きを読む]

受信: 2009.10.31 16:45

« お知らせ | トップページ | 元祖ギャグ漫画家若冲のユーモラスな絵! »