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2009.10.07

元祖ギャグ漫画家若冲のユーモラスな絵!

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今日取り上げるのは若冲の絵のなかでとびっきりユーモラスな絵。いずれも個人蔵。
★雨龍図(上の画像)
★蛙図(真ん中)
★布袋唐子図(下)

今回出品されている鶏や鳥の絵、動物画のなかで、もっとも笑えるのが‘雨龍図’。たぶん大方の人はこれをみて赤塚不二夫のギャグ漫画にでてくるキャラクターを連想するのではなかろうか。若冲は元祖ギャグ漫画家!こんなユーモラスな龍を若冲は何からヒントを得て思いついたのだろうか?

上の絵は2期・3期・4期の展示だが、1期に同じような姿格好をした龍がでていた。2つとも目が点になるのは体の鱗が墨の滲み具合を巧みに利用した筋目描きで描かれていることよりも、その可笑しな顔と目!

1期にでていた龍は‘どうしてそんなにびっくりしているの?’と思わず聞きたくなるほどのびっくり形相。口を大きく開け、目ん玉を鼻の近くまで下げている。これに対し、今出ている龍は口を大きく開けているのは同じだが、目は上を向き、なんだかゲラゲラ笑っているようにみえる。この絵を手にいれた者は毎日がそれはそれは楽しかっただろう。

蛙の絵(10/12まで展示)もおもしろい。顔をそっくり返し上のほうを見ている様子が、口の両側にちょこんと描かれた目でよくわかる。この頭を上に向けるポーズは中国画を参考にしたと思われるが、蛙よりも鹿(11/17~12/13展示)や鯉(10/14~11/1)のほうが垂直度はもっと強い。この蛙の姿からすぐ菜蟲譜’(拙ブログ06/4/7)の最後のほうに登場する蛙が思い起こされ、しばらくニヤニヤしながらみていた。

布袋さんの絵はよくお目にかかるが、子供が頭の上にのっている絵はみたことがない。杖と団扇を手に持つ唐子はいかにも楽しげなのに、布袋さんは迷惑そうな顔つきで‘もうそろそろ頭から降りてくれない、おじさん大変なんだから!’と泣き出さんばかり。若冲の人物画はそれほどぐっとこないのだが、この弱気な布袋さんはすごく親しみを覚える。

これをみていて、‘ノルトライン=ヴェストファーレン美蔵のピカソ・クレー展’(Bunkamura、2/27)で遭遇したシャガールのレモンを持つラビの頭の上に小人のラビがいる絵がふと頭をよぎった。この絵の展示は2期と3期。

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