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2009.10.16

太田記念美の江戸園芸花尽し展に植木鉢が大集結!

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太田記念美は常時通ってはいないが、HPはしっかりチェックしており、今回の‘江戸園芸花尽し展’(10/1~11/26)はずっと前から出動することを決めていた。

江戸時代にブームとなった園芸については以前から興味を抱いていたが、有難いことにこの展覧会は一般庶民の暮らしの一部として溶け込んだ園芸文化を浮世絵がどんな風に描いているかをいろいろな切り口で見せてくれる。

植木鉢に植えられ花の種類、人々はどこでそれを買っていたのか、また、賑わっている花見の名所はどこにあるのか、こんな情報がゲットでき、しかも広重や国貞らビッグネーム絵師の浮世絵も楽しめる。ためになっておもしろいのだから、これは一級の浮世絵展といっていい。流石、太田記念美である!おまけがまた魅力的。染付磁器の植木鉢が沢山ある。その見栄えのする文様を熱心に見た。

作品数は前期(10/1~25)、後期(11/1~26)合わせて187点。三枚続きの大作が結構あるから、鉢に植えられた花の様子がよくわかる。上は国貞の‘四季花くらべの内 秋’。見てわかるようにこれは夜の縁日の景色。季節は秋で、人気の歌舞伎役者たちが縁日に訪れたという設定。真ん中にいるのが八代目市川団十郎。棚の上の植木鉢には万年青や蘇鉄が、下には女郎花、ススキなどがみえる。

江戸の人たちは園芸植物を行商姿の植木売りから買ったり、神社や仏閣の縁日のとき、露店の植木売りで手に入れた。また、花の栽培生産をやっている植木商で買うこともあった。家では植木鉢に水をやり大切に育てる。真ん中の絵は歌川芳虎が団扇に描いた‘座しき八景の内 上漏の松の雨’。五葉松の鉢に如雨露で水をやっている女のしぐさをみると、鉢の植物を愛でる気持ちがよく伝わってくる。

地下の展示室には花見の場面が描かれた名品がずらっと揃っている。広重が多く、どれも心に響く。下は見事な風景画&群像美人画の‘東都 上野花見之図’。同じ三枚続きの‘浅草金龍山 奥山花屋敷’や‘東都名所 御殿山花見 品川全図’も夢中にさせる。また、渓斎英泉の‘四季之内春 花見帰り隅田の渡し’は船頭の姿が滅茶苦茶笑える。

そして、‘名所江戸百景’の定番 ‘蒲田の梅園’や‘亀戸天神境内’の藤の花、‘堀切の花菖蒲’にも魅せられる。花の絵をみていると本当に心が洗われる。後期も出かけることを即決めた。

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