« 国宝 扇面法華経冊子と久しぶりの対面! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・英泉 »

2009.09.17

地獄絵はお好き?

914_2
915_2
916_2
日本画の楽しみのひとつに地獄絵がある。大きな絵巻展では源氏物語絵巻などと一緒に地獄絵も展示されるから、有名なものはほぼ目のなかにおさめた。つい最近も三井記念美の‘道教の美術展’で同系の‘辟邪絵’2点(国宝)と再会した。

地獄絵には腹の膨れた死人が転がっていたり、鬼の獄卒から責苦1ダースを食らいフニャフニャなっている罪人など、目をそむけたくなる場面や怖い場面がこれでもかというくらいでてくる。また、細部もよく描かれているので、洛中洛外図を見るときと同じように単眼鏡は必須アイテム。

現在、東博の国宝室に展示されている‘地獄草紙’(10/4まで)とは3年ぶりの対面。三井の辟邪絵に続き地獄絵を見たから、以前ネーミングした地獄劇場(拙ブログ06/3/17)をまた開演してみた。

★地獄草紙・雲火霧地獄:東博(上の画像)
★六道絵・阿鼻地獄図:滋賀、聖衆来迎寺(真ん中)
★河鍋暁斎の地獄極楽図:東博(下)

数ある地獄の炎のなかで目に強く焼き付いているのが‘地獄草紙’のこの場面。炎で罪人が焼けれているのだろうが、燃え上がる炎の勢いが彼らの悲痛な叫びをかき消し、その流線形の重なる力強いフォルムは地獄パワーがまさに全開している感じ。

‘六道絵’(国宝、13世紀)は地獄草紙(12世紀後半)より後に描かれており、全部で15幅ある。そのうち地獄が4幅。‘阿鼻地獄図’(部分)は八大地獄中、もっとも悲惨なところ。火焰のかたまりにつつまれるこの最悪の大集熱地獄に落ちてくるのは父母を殺したり、仏を冒瀆した者。二人の鬼が男の口を大きく開け、そこへ火で焼いた鉄の玉を突っ込もうとしている。

下は9/6まで近代日本画のコーナーに出ていた暁斎の見事な地獄絵(部分)。脚立に登った獄卒は棒の先から男を炎のなかに投げいれようとしている。なんとも残酷な場面である。

|

« 国宝 扇面法華経冊子と久しぶりの対面! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・英泉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地獄絵はお好き?:

« 国宝 扇面法華経冊子と久しぶりの対面! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・英泉 »