イチロー 大リーグ新記録9年連続200安打!
イチローが9年連続200安打の大リーグ新記録を達成した。拍手々!
左ふくらはぎの怪我で8試合休んだあと試合に復帰し、なんなく200安打に到達。
天才イチローだから、この大リーグ記録をやりとげるだろうと思ったが、胃潰瘍のため開幕から8試合休んだので、シーズン中に故障者リストに入るような怪我をするとちょっと難しかったかもしれない。
幸いにも、今年もDL入りは一度も無く、いいバッティング状態が続いた。打率0.355は9シーズンのなかでは04年の0.372に次ぐ高打率。最終的には現在アリーグの首位を走っているマウアー(ツインズ)を抜く可能性は十分ある。
春先から好調な打撃を維持できたのはやはりWBC決勝で韓国の投手から打った歴史的なヒットが大きい。このときイチローの胃はそれまでの打撃不振によるストレスで潰瘍ができ最悪だったが、精神的には‘美味しいところをいただいて、ご馳走さま’だったから、あの日以降は気分が悪かろうはずがない。好成績の一番の理由は決勝戦のセンター前ヒットなのである。これでイチローの調子は一気にプラトー状態になった。
いい体調を長く維持できるのは毎日のルーティントレーニングの賜物。とはいえイチローは今年35歳。そろそろ肉体的な衰えが部分的に現われてもおかしくないが、そういう怪我に見まわれることなくシーズン終盤まできた。レンジャーズの球団社長で往年の大投手、ノーラン・ライアンが‘イチローは打つだけでなく、足が早く、守備も上手い完璧な選手!’と絶賛していた。
これまでは大リーグの価値ある記録というとホームランの数だったが、薬物使用疑惑でマグワイア、ソーサ、ボンズが打ち立てたシーズン記録や通算最多記録、さらに現役のAロッドのホームラン数までも急速に色褪せたものになっている。でも、そうだからといってイチローのプレーがメディアで大きく取り上げられることはない。
アメリカの野球ファンは相変わらずホームランがとびかう試合が好きだし、三遊間にゴロをころがして内野安打にしてもそれは安っぽいヒットとしかみてない。これには日本人選手に対するやっかみもあるだろう。TVの解説者や野球記者の大多数は連続200安打記録をあまり重視してない。彼らやかつての名選手たちはヤンキースのジーターのほうがイチローより上の選手だと思っているし、イチローは西海岸の弱いチームで自分の記録のためにプレーしていると決めつけている。
イチローにはこういうOBやスポーツライターの馬鹿げた評価を気にすることなく、また新たな記録にチャレンジしてもらいたい。あと2年200安打を続け、ピート・ローズの10シーズン200安打記録を破ることを強く願っている。われらがイチローならやってくれるでしょう。
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