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2009.09.01

もう一度見たい源平合戦の絵!

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昨日に続き、源平合戦に関連した絵を取り上げたい。
★安田靫彦の‘黄瀬川陣’:東近美(上の画像)
★小堀鞆音の‘那須宗隆射扇図’:山種美(真ん中)
★中村正義の‘源平海戦絵巻’:東近美(下)

明治以降に活躍した日本画家で歴史画を多く描いたのは安田靫彦、前田青邨、小林古径。古径は‘竹取物語’や‘清姫’のような女性を中心にした画題が多いのに対し、靫彦と青邨はともに源頼朝や義経を描いている。‘黄瀬川陣’は靫彦の代表作。人気の絵だから、東近美では1年に1回のペースで展示されている。

これは義経が描かれた左隻で右隻が頼朝の坐像。この場面は奥州にいた義経が配下の者を従えて、兄頼朝が陣どっている駿州黄瀬川(沼津市)の宿に馳せ参じ、20年ぶりの再会を果たすところ。時は治承4年(1180年)の10月、2ヶ月前伊豆で挙兵した頼朝に対して平維盛が東進してきたため、頼朝はこれを打つベく黄瀬川に兵を結集しているのである。このとき頼朝34歳、義経22歳。


ここで源氏再興を誓った5年後、義経は讃岐屋島で平家と戦っている。壇ノ浦の戦い
(3月24日)の1ヶ月ちょっと前。小堀鞆音(靫彦の師匠)は弓の名手、那須の与一(宗隆)のとてもカッコいいパフォーマンスを絵にした。合戦の最中、平家の軍勢が小舟の竿に旭日の扇を掲げてこぎ出してきた。で、義経は戯れに与一にこれを射るように命じると、与一は見事にこれを射落として両軍の喝采を浴びたという。‘平家物語’のなかにでてくるとくに名高い故事である。

下の絵は5年前、東近美に展示された。全部で4、5点あり、これは‘海戦’。中村正義の絵は片手くらいしか見てないが、この絵は今でも強烈に目に焼き付いている。画面いっぱいに描かれた合戦の武士たちの顔は漫画的でしかも毒のある表情なので、ついつい絵のなかに吸い込まれてしまう。また、波の荒々しい描写が熾烈な戦いをより際立たせている。中村正義恐るべしという感じ。またみたいと願っているのだが、なかなか登場しない。

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