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2009.09.04

美術に魅せられて! 日本画のABC理論 C(チャイルド)

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日本は‘子ども天国’の国という思いが世間にはまだつよく残っているから、CMにも子供は頻繁に登場し、商品の認知度向上や好感度アップに一役買っている。

子供のキャラもいろいろ。可愛い赤ちゃんはいじりようがないが、小学生くらいになると大人のようなしぐさやしゃべり方で、ときには大人の心臓をグサリと刺すようなセリフをはく。

1年前頃?流れていたガス会社のCMにでてくる女の子の‘ついでにとおちゃんのオヤジギャグをとめてくれ!’をいつも笑ってみていた。そんな子供の遠慮のない物言いに、昔まいたけのCMに出演した郷ひろみは‘うるさいガキにも、、、’なんて切り返していた。また、トヨタのCMには子供店長が登場するのだから恐れ入る。

おもしろいCMの話はこのくらいにして、お気に入りの子供の絵のことを。
★長澤芦雪の‘唐子琴棋書画図’:個人(上の画像)
★歌川国芳の‘坂田怪童丸’:個人(真ん中)
★横山大観の‘無我’:東博(下)

芦雪の癒し系の絵は応挙同様、犬と子供の絵。この絵では文字通り中国の子供が中国の知識人の基本的な教養である四芸(琴、囲碁、書道、絵画)で遊んでいるところが描かれている。

これは右隻で子供は一応絵画と書道をやっている。ゴソゴソする弟をひもでくくりつけ、布袋さんを描いている男の子の姿がなかなかいい。ところが、右の子は筆がちっとも進まず、字を書かないで犬を描いている。肩の力が抜けて心が和む絵である。中国人が描いたものでは以前取り上げた明代の嬰児図(拙ブログ05/8/2)にとりわけ魅了されている。

浮世絵の展覧会ではときどき子供の絵ばかりを集めたものがあり、鳥居清長、喜多川歌麿、歌川国芳、国貞、渓斎英泉らの‘子ども絵’や‘母子絵’が目を楽しませてくれる。国芳の‘坂田怪童丸’はいくつもある金太郎の絵ではとびぬけていい。跳ねまわる鯉をぐっとつかんでいる金太郎の元気いっぱいパワーに目が釘付けになる。

下の‘無我’は大観29歳のときの作品。東博では2年くらいのサイクルで展示される。東京美術学校の卒業制作である‘村童観猿翁’が子供たちの群像画なのに対し、これは童一人。体は小さくとも安定感のある立ち姿には存在感がある。

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