« もう一度見たい源平合戦の絵! | トップページ | 美術に魅せられて! 日本画のABC理論 B(ビューティ) »

2009.09.02

美術に魅せられて! 日本画のABC理論 A(アニマル)

875_2
873_2
874_2
広告の手法のひとつに‘ABC理論’というのがある。営業やマーケティングの仕事をされている方ならよくご存じの手法。別に難しい理屈ではなく、これを知らない人でも毎日TVで流されるCMをみていればすぐ納得できる。

ここでAはanimal(動物)、Bはbeauty(美、女性のこと)、Cはchild(子供)を意味し、ユーザーの関心を惹く広告物はこのどれかが使われているというもの。広告マンは基本的にはこの理論をベースに消費者の購買意欲を掻き立てるCMを制作し、商品の売上増進を図る。

例えば、‘どうするアイフル’シリーズに使われた清水省吾とチワワが登場したCMはこの‘A’のいい事例。このCMはすごくインパクトがあり、チワワ人気に火がつき、家のまわりでもこの犬をよくみかけるようになった。最近のものでは、ソフトバンクモバイルの犬が父親を演じるCMがおもしろい。

さて、今日のタイトルである。CMという映像と絵画では表現メディアとしての違いはあるが、見る者の気を惹く日本画のなかにはCM制作の題材なりアイデアの源として使われたら広く受け入れられ、ABC理論の好例となりそうなものがある。で、そんな絵をピッアップしてみた。まず、A(アニマル)から。

★円山応挙の‘狗子図’:個人(上の画像)
★長澤芦雪の‘群猿図屏風’:和歌山・草堂寺(真ん中)
★曾我蕭白の‘唐獅子図’:三重・朝田寺(下)

応挙は龍や虎や犬や象などいろんな四つ足動物を描いているが、迫力満点の龍とか虎はCMにはちょっと使いにくい。癒し系のCMにもってこいなのが子犬。応挙が描く小さな犬はとにかく可愛い!

芦雪が描いた三角形の岩の頂上にちょこんと座った横向きの猿をみると、ソニーのウォークマンのCMにでてくる猿を思い出す。このCMが登場したとき、直感的に電通or博報堂のクリエーターは芦雪の絵からヒントを得たのでは?と思った。当たってるかも!?

狩野永徳の‘唐獅子図’(拙ブログ07/11/9)がCMに使われたのを見たことないが、蕭白のユーモラスで漫画チックな唐獅子なら広告担当者の仕事はすごく楽。唐獅子をゆるキャラとして使用えるように、蕭白はうまい具合にデフォルメしてくれているのである。

|

« もう一度見たい源平合戦の絵! | トップページ | 美術に魅せられて! 日本画のABC理論 B(ビューティ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/46101596

この記事へのトラックバック一覧です: 美術に魅せられて! 日本画のABC理論 A(アニマル):

« もう一度見たい源平合戦の絵! | トップページ | 美術に魅せられて! 日本画のABC理論 B(ビューティ) »