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2009.08.12

美術に魅せられて! 愛蔵の展覧会図録(西洋美術)

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本は年間かなりの数を購入するが、本の装丁の仕方、大きさ、文字の意匠、紙の質など業界用語についての知識はうすいから、いろいろある展覧会図録のどこがどう違うということをしっかり説明できないのがつらいところ。

何年も図録を手にしていると、最近のものと10年以上前のものでは大きな違いがあることに気づく。それは紙の質。最近のものは紙が薄くなっている。例えば、17年前にあった東博の‘創立120年記念 日本と東洋の美展’の図録は頁数や厚さの点では昨年の‘対決ー巨匠たちの日本美術展’(東博)とあまり変わらないが、表面がつるつるしたいい紙を使っているので、ずっしり重い。

西洋絵画でも‘日本と東洋の美展’と同じころにあった‘モネと印象派 ボストン美展’(Bunkamura)が同じタイプの紙で図版を印刷しており、これも重い図録。Bunkamuraの開催する展覧会で重くて立派な図録をつくったのは03年にあった‘ミレー3大名画展’が最後かもしれない。

これはウンベルト・エーコ編著‘美の歴史’(05年 東洋書林)と同じ香りのするいい紙が使われているので、手にもったとき高級感がある。紙の質がいいと掲載されている美術品がものすごく美しく見えるから、図録をながめている時間がついつい長くなる。

過去2年に開催された西洋美術関連の展覧会の図録で愛蔵しているのは、
★マーク・ロスコ展:川村記念美、09年2月(上の画像)
★ルネ・ラリック展:国立新美、09年6月(真ん中)
★クロード・モネの世界展:名古屋ボストン美、08年4月(下)

川村記念美はマーク・ロスコの‘シーグラム壁画’を展示しただけでもエポック的な快挙なのに、本タイプの立派な図録をつくった。拍手々!

‘ルネ・ラリック展’のものは飾ってある宝飾品やガラス製品をきれいに見せるために、良質の紙を使っている。昔の図録のように重いが、煌めく名品が目の前にあるようで、ページをめくっているといい気分になる。セレブを対象にした高級雑誌を見ているよう。

‘クロード・モネの世界展’の図録で惹かれているのはデザインではなくて、図版が本物の絵の色をよく再現しているから。沢山あるモネの図録や本のうち、色の再現具合はピカ一。最近はデジタル技術の発達で色をよくひろうようになってきたが、それでもバラツキがある。そんな中でこの図録は特別の出来映え。

色がよくでているといえば、今東博で開催中の‘染付展’も藍色が目に沁みる出色の図録をつくっている。

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