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2009.08.04

ビュフェとアナベルー愛と美の軌跡展

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現在、横浜そごうで‘ビュフェとアナベルー愛と美の軌跡展’(7/29~8/31)が開かれている。今年はベルナーレ・ビュフェ(1928~1999)の没後10年にあたる。そこで、ビュフェのコレクションでは質量ともに世界一といわれるビュフェ美術館(静岡県長泉町クレマチスの丘)は記念展を開催。

それを5月頃の日曜美術館のアートシーンで知ったので、土日高速道路料金1000円を利用してクレマチスの丘までクルマを走らせることにしていた。ところが、そごうで藤田嗣治展を見たとき、こちらに巡回することがわかり急遽変更し、じっと開幕を待っていた。

作品は60点。ビュフェ美が所蔵する作品は幸運にも4年前、損保ジャパン美で70点あまり見た(拙ブログ05/7/28)。今回出品された絵のなかでダブっているのは3点しかないので、ヴァリエーションがぐっと広がった感じ。

目に力が入るのは1955年に描かれた‘サーカス’シリーズ以降の作品。まず惹きつけられるのが4点の大きなサーカスの絵。上の‘二人のピエロ’、‘ピエロ’、‘手品師’、そして‘サーカス’。縦2.5m、横5mの‘サーカス’と向かう合う‘二人のピエロ’の存在感がすごい!これまでピカソやルオーが描いたピエロをみてきたが、これほど圧倒されたのははじめて。

人物画の見どころは妻アナベルをモデルにして描いた‘アナベル夫人’(真ん中)、‘自画像’、‘カルメン’、‘青い闘牛士’、‘二人のトレロ’。黒の鋭い線描でとらえたアナベルの端正な顔立と細みの体をうっとりして眺めていた。

風景画で目を楽しませてくれるのは下の大作‘大運河’と巧みな構図と海や空の青が印象的な‘ボゥリューの眺めA’。‘風車のあるミノコスの風景’などの明るくて色彩豊かな画風に大変魅せられた前回同様、ビュフェの風景画に200%KOされた。また、NYの冷え冷えとした摩天楼の光景を直角に交わる線で形どり透視図法で表現した2点も心を打つ。

会場の最後に飾ってあったのは自殺した年に制作された‘死No.16’。パーキンソン病に犯されたビュフェはいつも死と向かい合っていたことを感ぜずにはいられなかった。2回の回顧展で130点見たことになるが、手元にあるビュフェ美の図録をみるとまだ40点くらい残っている。いつか現地を訪問したい。

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