散歩で街角ウォッチング! セミの大合唱
散歩コースのなかに20分くらい両サイドに大きな街路樹が立ち並ぶところがある。そこではいつもセミが大合唱!その総音量はかなり大きい。だから、もし誰かと話ながら通るときは、相当大きな声でしゃべらないとお互い何を言っているのか聴きとれないかもしれない。
今、耳に入ってくる鳴き声はアブラゼミの‘ジージリジリジリ’、ミンミンゼミの‘ミーンミーンミンミンミーン’、ツクツクボウシの‘ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクリンヨー、ツクリンヨー’の3つ。
総音量をあげているのは数の多いアブラゼミ。このありふれた茶色のセミはいたるところにいるし、いつも‘ジージー’鳴いているというイメージだが、本当にそうなのだろうか?それとも沢山いるため、鳴き声がとぎれず、常時鳴いてるように思えるだけのこと?
小さい頃の体験からすると、ツクツクボウシなどと比べればアブラゼミをつかまえるのは簡単。動きが鈍いのに木の低いところにも平気でとまっているから、つい手がのびる。
3つのセミのなかで耳に一番残るのはミンミンゼミ。うるさい感じのアブラゼミに対し、こちらの‘ミーンミーンミンミン’は太くてリズミカルな鳴き音だから、単調な反復運動でもこれに合わせて体を動かすと長く続けられそうな気がする。
セミ界の千両役者はなんといってもツクツクボウシ。そのメロデイアスな鳴き声は夏の風物詩。ウグイスの‘♪ホーホケキョ’とこの‘♪ツクツクボーシ、ツクツクボーシ’は自然界の生きものが生み出した名メロディの双璧ではなかろうか。
昨年はものすごく耳についたクマゼミの‘シャムシャムシャム’は今年は聴こえてこない。クマゼミはもういなくなったのだろうか?小学生の頃、この透明な羽根をした体の大きいクマゼミをよく追っかけた。たいていは長い棒の先に油もちをつけて、抜き足差し足で最接近して獲るのだが、アブラゼミのように簡単には獲れない。だから、うまくつかまえたときはとても嬉しかった。
セミの絵ですぐ思い浮かべるのは若冲の‘動植綵絵・池辺群虫図’(上の画像、部分)。赤トンボの下にアブラゼミがとまっている。若冲はまた‘菜蟲譜’やモノクローム画面の拓版画でもアブラゼミを描いている。
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コメント
いづつや様
ロンドン在住の青江と申します。日本は晩夏の真っ盛りでありましょうか。蝉の鳴き声は日本の風物詩のようなもので、個人的にはヒグラシとツクツクホーシが小生の中では双璧です。これを聞かないと夏らしい気がしません。(今年はたまたまクロアチアで蝉の声をきくことができましたが)
それでは時節柄ご自愛ください。
投稿: 青江 | 2009.08.23 22:59
to 青江さん
クロアチアにもセミがいるのですか!
ヒグラシの‘カナカナカナ’の鳴き声は私の家
のまわりでは聴いたことありません。ヒグラシ
は山が深く、高い木があるところで鳴いて
ますね。
広島にいたとき、出張で鳥取へ出かけた際、
県境の山深いところでヒグラシのあのかん高い
‘カナカナカナ’をクルマの中からよく聴きました。
あの夏の光景がとても懐かしいです。
青江さんもお体を大事に!
投稿: いづつや | 2009.08.24 00:47